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『利休と戦国武将 十五人の「利休七哲」』

タイトル:利休と戦国武将 十五人の「利休七哲」
著者:加来耕三
ジャンル:歴史、人物評
発行年月日:2018年4月13日
発行元:株式会社 淡交社
備考:千利休の弟子と呼ばれた武将たち──“利休七哲”の足跡を辿る! 細川忠興、蒲生氏郷、古田織部ら15人の素顔に迫る人物評伝。〈千利休の弟子には15人の武将がいた?──“利休七哲”の足跡を辿る〉
〈利休の弟子──蒲生氏郷、高山右近、細川忠興(三斎)、古田織部、芝山監物、瀬田掃部、牧村兵部らの素顔とは?〉

感想

 個人的に「立花宗茂ガチファン」だと思っている加来先生なのだが、こういう本も出されていたんですね! というのが最初の感想だった。

 この本は世間で「利休七哲」と言った際にあげられる人々を取り上げているが、その前にまず「利休七哲って言っても、けっこういろいろな人がいるし、年代ごとに定義や選ぶ基準も違うんですよね」というところから始めている。故に、紹介されるのは七人に留まらず、どのような理由があって選出基準とされていたのか著者の考察が述べられているのが良い点であると思う。自分がこれまで、どの地点での利休七哲を基準としていたかも知る機会となった。
 以上のような前提をふまえて、著者による人物評が続く。おおむね、伝えられている茶事にまつわる逸話や、人柄を伝えるような活躍をピックアップされている。こうした部分は、あまり資料の残されていない人物に対しても補足が述べられているから、七哲ビギナーにとって大変ありがたい。一通り利休七哲のことを知りたい、という方にとっては大変よい本だと思われるのでおすすめ。

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