「普通に生きたい」って何ですか?
「あなたはどんなビジョンを持っていますか?」
学校の面接試験や就職面接、商談としてそういう話を振られることだってあるし、もっとフランクに恋人や友人とそんな話をすることもある。
「普通に生きていきたい」
何か飛び抜けた才能があり、それを活かせる仕事に就いたのならもっと具体的でワクワクするようなビジョンを描けるのだろうが、「才能」は持ってる人が少ないから「才能」なのである。
そう思ってる人は少なくない。
だから「普通に生きていきたい」と、人は言う。
普通とは何だろう?
平均年収を稼いでいること
休日に遊ぶこと
適正体重を保っていること
配偶者、恋人がいること
子どもがいて家族関係が円満なこと
堕落しておらず、突出してもない。
そんな当たり障りのないことを書いてみた。
「才能」なんか無くてもこれくらいはやれるだろう。
だってみんなできてるんだから。
確かに”平均年収”は国民の収入を合計し、人数で割った値を国税庁が出している。
しかし実態としては、
年に何億を稼いでいる資産家
売れまくってる芸能人
新卒入社したばかりの新人
働いていないニート
いろんな人がいて、いろんな稼ぎ方をしている。
そんなばらばらな人たちの一つの数値だけに着目して出した”平均年収”という数字。
これを「普通」にして生きるの辛くない?
資産家の中でも兆単位で稼いでいる人がいる。
しかし1000万の人もいる。
ここの平均は5000億。
ニートの中にもほんとにお金が無くて路上で生活している人がいれば、親の収入で養われている人もいる。
ここの平均はなんだろう。
一人暮らししてるけど職業が定まってない人かな。
つまり、それぞれの環境に応じた「普通」がある。
そして「普通」という状況は日々変わる。
芸能人の枠にインフルエンサーが入ってきたとして、その人が平均以下であれば平均は下がるし、平均以上であれば平均は上がる。
新卒入社だって学生時に起業しててビジネスの仕方をわかってる人になら、即500万払う会社だってあるはず。
そうなれば新卒入社の平均年収の数値は変わる。
みんなが「普通」だと思っているものって、実は不安定なものなんだよね。
「”普通”は変動しないものだ」と普通は思う。
しかし人は古来より、栄枯盛衰を繰り返してきた。
変わらない栄光なんてないし、枯れたままの木もない。
たとえ朽ちたとしても、土になり栄養になり、新しい芽を出すきっかけとなる。
「普通に生きたい」なんて抽象的な言葉にビジョンを託すと、岐路に立った時、必ず迷う。
年収500万を稼ぎたいなんて大きな夢じゃないか!
結婚して子どもを育て、家族を作りたいとか楽しそうじゃんか!
「普通に生きたい」の中にある、自分にしかないビジョンをあぶり出す。
あなたの「普通」はなんですか?
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