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Brexitでも揺るがない金融大国イギリス

イギリスの運用業界団体であるThe Investment Associationは2017年のイギリスでの運用資産残高が過去最高を更新したと発表しました。またイギリスのシンクタンクであるZ/Yenは金融センターの競争力を示すグローバル金融センターインデックスを2007年以来半年毎に公表していますが、指標公表以来23回連続でロンドンは首位を維持しています。以下の評価項目があり、それぞれ公表データ及び業界関係者の投票を基にランキングを作成しています。

・ビジネス環境(政治的安定性および法規範、機関的および規制的環境、マクロ経済環境、税およびコストの優位性)
・人的資本(優秀な人材の利用可能性、柔軟な労働市場、教育および人材開発、生活の質)
・インフラ(建築物としてのインフラ、情報・通信(ICT)インフラ、交通インフラ、持続的な開発)
・金融業界の発展(業界クラスターの深さおよび広さ、資本の利用可能性、市場の流動性、経済生産)
・評判(都市のブランドおよび知名度、イノベーションの水準、魅力および文化的な多様性、他の金融センターに対する相対的なポジション)

もちろんBrexitに伴う政治的な交渉には引き続き注目する必要がありますが、2016年6月のEU離脱を巡る国民投票が同業界に及ぼした悪影響はほとんどなかったことをこれらは示していると言えそうです。

私は2007年から2015年までロンドンで生活していましたが、日本帰国後に訪れた2016年のピカデリーサーカスのクリスマスセールがそれまでになく賑やかだったのを今でも思い出します。悲観論も多く存在するこのテーマですが、イギリスの強かさに期待しています。


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