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東品川橋からの富士山

「東京、びっくり富士見ポイント」記事一覧

品川区「本土」、目黒川上の富士

 お台場にある品川区飛び地「潮風公園」から富士山がよく見えました。では「本土」とも言える品川区の本体部分では見える場所はないのでしょうか?
 あります。お台場の東京テレポート駅からりんかい線に乗り一駅、天王洲アイル駅で降りてください。地下に駅のある場所の上が、潮風公園から富士山が見えた隙間です。地上に出たら駅上の道を南に進んでください。

 まもなく東品川橋という橋があります。ここは目黒川の河口部分です。昔の目黒川は、京急の新馬場駅あたりから蛇行し、大きく北へ向かって、遠く離れた北品川駅あたりで海に注いでいました。その河口部分が天然の良港で、中世あたりから品川湊として栄えた場所です。
 しかし明治以降都市化が進むと蛇行した川は洪水の元となり、河口部分はまっすぐに付け替えられました。そして海だった天王洲も埋め立てられ、今は高層ビルが立ち並んでいます。
 この目黒川の直線化部分が、実はちょうど富士山の方向を向いて伸びているのです。

目黒川の向こうに富士山

 西を向くと、東品川橋の向こうにもう一本橋があります。歩行者専用橋のアイル橋です。このアイル橋を支えるアーチのワイヤーの間から、富士山が見えます。下を目黒川が流れているのがお分かりでしょうか。ちょうど富士山に向かっています。

 ちょっと昔は、もう少し東品川橋の真ん中まで渡っても裾野までよく見えたのですが、今は写真にも写っている目黒川南岸のサンクタス南品川というマンションが邪魔して、隠してしまいます。真ん中まで行く少し手前のこのあたりが一番よく見える場所です。

 サンクタス南品川の下、目黒川を跨いで横に広がっているのが新馬場駅駅舎です。駅右側手前に見える大きな木は、荏原神社の境内の木でしょうか。この神社は河川改修前は目黒川の南にありましたが、今は北側になってしまいました。

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