他者への憤りと恐れ。卑下する己と表裏一体の傲慢。無常なる宇宙と無慈悲なる人生への絶望。そんなものを褥に持ち込まないとやりきれない眠れぬ夜もある。己を生へと向かわせるのはポジティブな思いだけではない。昏き望みなき道を歩んでいる、そんな確信こそが生きる糧となることもある。

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