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#11 ベトナムの人々とのよさこいを通じた縁

ベトナム・ハノイの若者に

「日本と言えば何を思い浮かべますか?」

と聞いたら、富士山、桜の次くらいにおそらく出てくるのが

よさこいです。

日本の方は結構意外に感じると思いますが、ベトナムの、特にハノイ・ホーチミンの両市の若者の中でよさこいがブームとなっています。

よさこいは今や高知だけ、日本だけではなく世界中に広がっています。

元々は2008年に日本・ベトナム文化交流協会がきっかけだそうで、その時にベトナムの祭りで初めてよさこいが披露されてから、今では20以上のチームが出来て毎年大きなよさこい祭りが開催されています。

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私も2017年に日本のよさこいチームの一員としてハノイに行きました。
現地の踊り子たちと一緒に一発撮りの合同演舞をしました。
(社会主義国ベトナムならではのトラブルがありつつも、とても楽しく濃い時間でした)

演舞動画です↓

https://www.youtube.com/watch?v=BShxvTEOkDo

ハノイの皆さんは物凄い熱で私たちを迎えてくれました。

言葉は分かりませんが、おそらく「一緒に写真を撮って下さい」という感じで、さながらスーパースターになった気分でした。

よさこいの特徴と言えば、鳴子という打楽器を持ち、パレードの時は必ず前に前進し、曲の一部によさこい節のフレーズが入っていればあとはほぼ自由というルール。

衣装も自由、曲調も踊りも自由で、ジャズやらサンバやらHIP HOPやら、色々なトレンド、それぞれの好みを盛り込んで演出する「掛け算」の踊りです。

ベトナムによさこいが広がったころは、日本のチームのコピーチームがほとんどを占めていたようですが、ここ数年はベトナムの伝統的な衣装や曲を盛り込んだ、ベトナムならではのよさこい踊りを作り、踊るチームが出来ているそうです。

つまり

模倣→つなげる力→進化

ベトナムのよさこいは今この「進化」のフェーズに突入していると思います。

元々は異文化交流や先進国日本への一種の憧れがきっかけだったものが、今やベトナムの若者が自分の国の文化を見つめ直すためのものに変わってきているのは、非常に興味深いです。

ベトナムはご存じの通り1960~70年代のベトナム戦争によって、100万人以上の方が亡くなり、平均年齢が31歳と非常に若くなっています。

その若い力がこの急速な経済成長率にもつながっているのですが、その一方で戦前のベトナム文化・歴史を若者につなぐことが出来ていないのが課題だったそうです。

その役目の一つを今このよさこいが担っているのかもしれません。

そんな彼らの踊りを東京で見る機会があります。

毎年8月の最後の土日に行われる原宿表参道スーパーよさこいにベトナム、そして同じくよさこい文化が広がっているインドネシアのチームが来日し参加、演舞しています。

昨年・今年は残念ながらコロナ禍で開催が中止となりましたが、来年の夏はきっと再び見るチャンスがあるかと思いますので興味を持っていただけた方はぜひ見に来てください。

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ちなみに私も、所属しているチームで踊っているかと思います。
きっと・・・。

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