理想と現実、そして受容
この時期は、薬剤師の卵が実地研修にくる季節。
心躍らせながら、歩んだ道のりを今でも覚えている。
誰かのためにつくす、とか。
地域に貢献したい、とか。
人の役にたちたい、とか。
前向きで、大きな想いを胸にその門をくぐる。
でも、その先に安息の地はない。
現実という壁が、高く高くそびえ立つ。
そしてときに、その壁は人の心を打ち砕く。
理想と現実の境界に、翻弄される。
でも、全員が全員ではない。
この壁を、ものともしない人が何人もいる。
それは、受容力。
という言葉が一番近い表現な気がする。
現実を受け入れる力。
現実に自分を合わせていく力。
決して相手を変えようとしない。
変わるのは、いつだって自分自身。
そして、それが一番楽なのだと、
言える人かもしれない。
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