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気づかないうちに

問題に気づくことができれば、対処ができる。

だが、自分でも気づかないうちに侵略されてしまえば、対処しようがない。それはまるで、いつの間にか味方の軍に敵軍のスパイが紛れ込んでくるかのようなものだ。

味付けの濃いお菓子は、脳がまた欲するように多額の資金と労力をかけて計算され尽くした、舌と脳をハックする味付けになっているし、

スマホのアプリゲームも同じ。

大天才のゲームクリエイターたちが人を夢中にさせるために「適度な難易度」と「適度な達成感」を演出している。

それらは、人々が気づかないうちに体内に紛れ込み、脳と身体を侵略していく。それらを防ぐには、まずはその事実を知ることだ。

そして、自分の脳と身体を、市場経済における消費の連鎖に巻き込まれないようにする必要がある。もちろん、それは容易ではない。

市場経済に住んでいる限り、我々の生活は否が応でも消費・浪費・投資などに振り回されることになる。

今日、自分がお金を使った場面を思い出してほしい。

それは、しっかりと考えたうえでの利用だっただろうか?

それとも、自分の意志とは関係なく、いや、もしくは理由を後付して短期的利益・快楽を得ようとお金を利用してはいなかっただろうか?

資本主義の世の中では、あの手この手でお金を使わせようとしてくる。

衣食住はもちろん、あらゆる場面でさらなる消費を促してくる。

ポテトもご一緒にいかがですか?

と。

そういった情報に触れるだけで、人はいとも簡単に今までになかった選択肢が追加され、短期的欲求を満たすために、消費をする。

人は自分の消費行動の理由なんて気づいていない。

気づかないうちに、消費させられているのだ。

あれ?今月もうこんなに使ったっけ・・?

なんて疑問が浮かんでくるのであれば、要注意である。

あなたの脳と舌は大企業の多大なる研究成果によって消費を「自然と」促され、「気づかないうちに」財布の中身を空っぽにさせられているのだ。

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