今年の抱負：現世利益の追求

今年の抱負は「現世利益の追求」にしようと思う。

いや何も、これまで追求してこなかったわけではない。そういう訳ではないが、ついつい「まあいいや、自分が我慢すれば。。。」とか「自分はまた今度、機会もあるだろう」とか思って、ついつい、その場の利益を放棄してしまうことがあったように思う。

若いときはこれを「自己犠牲」とか思って良きことと考え、一人で悦に浸りながら「誰か分かってくれる人がいるはず」とうぶな妄想を膨らませていた記憶もある。

が、いつの間にかそういう考え方が無意識に沁みついていき、とっさの時に「ちょっと待って！俺困る！」というような、正当な主張さえもできなくなったような気がする。

それで困るのが自分だけならいいのだが、世の中そう単純にはいかない。

仕事であれば、自分が困るということは部署全体や会社全体が困ることにもなる訳で、自分がボトルネックになるようなことは避けるのが責務でもある。

仕事ばかりで他のことが疎かになると、家族や友人にも迷惑がかかるし、何より周囲の人が面白くない。

結局、自分の利益を後回しにするのが、自己犠牲などという美しいものではなく、単にその場で自己主張するのが面倒なだけなのではないかと思うのである。

自分が黙って頑張っていればいつか誰かが認めてくれる、いつかどこかで報われる、などというのは、いわば来世の利益を期待しているに近いのだが、そんなこといつまで経っても起きやしない。

それよりも、直接的・現実的に自分に関わる利益を追求することが、結局は周囲と円満に過ごす第一歩ではないかと思うのだ。

そのためには、自分にとっての現世利益が何なのか、明確でなければならない。といっても難しいことではない。

お金と時間、突き詰めればこの2つでしかない。

お金に関しては、私は一介のサラリーマンだから、急に収入が増えるわけではない。が、せめてサービス残業をなくすことくらいは出来るだろう。

時間にしても、自分の時間を確保して、せっかくコロナの間に見つけた趣味を続けていけるよう、何とか調整しなければならない。

昨年末（つまり昨日）と今年（つまり今日）で急に私の人格が変わる訳ではないからどこまで達成できるか分からないが、今年は敢えて、抱負として掲げてみようと思う。