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ドルコスト平均法は気休めに過ぎない!?

こちらの書籍に「ドルコスト平均法は気休み」ってことが書いてあって、正直、目からウロコであった。

多く の 書籍 や お金 の アドバイザー が、「 ドル コスト 平均 法」( 定期 定額 投資) の メリット を 説き ます が、 金融 論 的 には ドル コスト 平均 法 には「 気休め」 以上 の メリット は あり ませ ん。

山崎 元; 水瀬 ケンイチ. 全面改訂 第3版 ほったらかし投資術 (朝日新書)

実は私も、薄々そう感じてはいた。感じてはいたが、何せ教科書どおりにドルコスト平均法が最善と信じ切っていたから、ふっと疑問と頭を過ることはあっても、きっと何か自分が見落としていることがあるのだろう、または何か思い違いをしているのだろう、みんながいいと言ってるのだからドルコスト平均法が一番いいに違いないと、半ば自分に言い聞かせていたというか、思考停止に陥ってしまってたのだ。

なにかというと、こういうことだ。

今、投資に回せるまとまった資金がない場合、それは毎月の自分の給料なり何なりの収入から一定額を投資することになる。必然的にドルコスト平均法になる。それはそれで、長期投資をしやすくなるからメリットはある。また「上がっても下がっても一定額を必ず投資する」と決めておくことによって、一時の大暴落などあってもパニック売りもしないで済むから、それも大きい。別にドルコスト平均法が悪いと言っているわけではない。

ただ、ある程度のまとまった投資資金がある場合はどうか。

せっかく資金があるのに、それを少しづつ、時間をかけて投資するということは、単なる機会損失である。仮に手元に600万円あるとして、仮に月に50万円づつを1年間かけて投資する場合、最後の50万円は一年後まで利益を生まない。一挙に600万円投資した場合と比べたら、少なくとも1年間は効率が悪いことは明白である。

しかし、最初の投資の直後に大暴落に見舞われたらどうか。その場合でも、実は損するわけではないのである。

例えば株に、一括で600万円投資して、すぐに半値まで暴落したら、それは確かに300万まで資産が減るということに違いない。毎月50万円づつの投資であれば、1か月後に半値になっても目減り分は25万円で、575万円は保全されることになる。一見、ドルコスト平均法が正しいように思える。

が、これも暴落のタイミング次第なのだ。最初の1か月で暴落すれば確かに上記の通りだが、これが13か月目の暴落だったらどうだろうか。最初の元手の部分が600万から300万に目減りするのは同じである。しかし一括で投資しておけば、それまでの12か月間に利益が出ている可能性がある。そうだとすれば、やはり一括投資していた方がマシな結果になる。

そして、最初の1か月で暴落した場合でも、結局は同じことなのだ。なぜなら、長期投資を前提とする場合、どうせ売らないから、である。どうせ10年、20年と持っておくのなら、最初の1か月でどうこうなったからといて、大した影響はない。元値に戻るまで、元値を超えて利益を売るまで待つだけなのである。

もちろん、安くなった時に買える分、少しづつ買ってたほうが利益は高くなる。が、そんなこと言うなら、別にドルコスト平均法に限った話ではない。普通に資産を購入するのに、たまたま高いときに買えたか、安いときに買えたか、ということと同じなのである。現金資産もある程度持っておくことが前提なのだから、一括で600万円投資したとして、暴落したらそのときに買い足せばいいのである。

などと思っていると、確かにドルコスト平均法に特段のメリットはないような気もする。まとまった資金がない場合にたまたまドルコスト平均法になり、暴落に見舞われた場合にメンタル的なショックが少ない、ということは言えると思うが、しかしそれだけなのかもしれない。

私の場合、先月利益確定した資金があって、それをどこに回そうかと思案していたところである。であれば、迷わず全額一括で投資すべきなのだろう。

。。。で、結局どうしたか。

やっぱり、ドルコスト平均法しました(笑)。

何故かというと、ネット証券での米国ETFという、私にとって未知の商品を主として検討していたからです。

もちろん、調べるだけは調べたましたとはいえ、商品の知識も、証券会社の取引画面の操作も不慣れということもありますし、何より、暴落した際のメンタルの保全を優先したからです。

いくら理論的に正しいと言っても、やっぱりメンタルは理論通りに動いてはくれません。そしてメンタルを壊した自分が何をしでかすか、自分でもわかりません。

ただし、ある程度一括して、というのももっともなので、毎月な少しづつなどというまどろっこしいこともする気になれず、結果として「毎日少額を投資する」という設定にしました。

1回の買付は少額ながら、1か月単位であればそれなりにまとまった額になります。我ながら中途半端な選択だとは思うが、しかし逆に言えば「毎日」などという方法があると知ったから、こういう手段も取れたということです。今まで使っていた銀行のアプリでは、できなかった・・・

さてさて、結果はどうなることやら。数年後を楽しみにしよう。
もちろん、投資は自己責任でお願いします。あなたがどんな損失を被っても、私は一切の責任を負いません。

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