【ご報告】ゴーヤーのゴツゴツ感を刺しゅうで表現することに成功しました
さて、クリハラ(@kurit3)です。
野菜のフォルムって、不思議でおもしろいですよね。
ここ最近の旬で言うと、やはり「ゴーヤー」です。ウリ科ツルレイシ属の「ゴーヤー(苦瓜)」は、表面のゴツゴツした感じ、まるでゴジラみたいです。
これを刺繍で作っていこうと思います。
まず、スライスする。
実際に調理されるゴーヤーのほとんどが、スライスされると思います。
スライスされた断面の淡い緑色から、クロロフィルの濃い緑色に変化してゆくグラデーションがゴーヤーの特徴ですね。
下書きをしないでやってみる
今回は下書きをほとんどしないで作業に入ることにしました。
頭の中のでイメージしているゴーヤーを、わたしの今の刺繍スキルでも、そこそこ高い精度で表現できるだろう、と思ったからです。結果的にこれはハマったんだけど、めちゃくちゃ気持ち良かった。
それでも、最低限のガイドはつけておきました。半月状の厚みと、その中心。特にこの中心点は重要なガイドでした。
作業していく
ゴーヤーの内側から刺しゅうを進めていきます。ここで使った刺しゅう糸はCOSMOの2151番。3本取りのサテンステッチです。
サテンステッチは刺繍を進めていく方向、その水平や垂直が揃っているほど、仕上がりが美しくなります。
今回のゴーヤーの場合は水平垂直方向にガイドとなるものがありません。なので、円の中心をガイドにして、放射状に縫いすすめていくのがポイントです。
ランダムに縫い進める
内側の白っぽい部分が完了したら、1番外側の濃い緑色の部分をつくりました。使用した糸はCOSMOの276番。3本取り。
ベースはチェーンスティッチで丸みを表現しつつ、ランダムに乱れさせてゴツゴツ感をだしてやります。ランダムとか適当っていうのは、いろいろと試されますよね。
縫い幅や糸の調子、方向も含めていい感じに散らかるように仕立てていきましょう。しかし、極端なゴツゴツにならないよう、バランスを確認しながら作業しました。ここでも、やはり中心点のガイドが役に立ちます。
最後は、淡い黄緑色。COSMOの271番を3本取り、サテンステッチで面を埋めていくように。肉厚のゴーヤーが完成しました。
完成したゴーヤー
これはもう、とてもイメージ通りの仕上がりですね。これが見たかったんですよ!
サイズと色、刺繍の技法、仕上がりの質感。
想像していたゴーヤーが目の前で出来上がっていく様子はとても楽しくて、完成まで止まることなく作業をしました。ゾーン入った感じしたなぁ
これはひとつ、レベルが上がったんじゃないですかね。レベルの最大値がどの辺にあるのか、ちょっとわかんないですけど。楽しいのでビール飲んじゃいますね。
以上です。
追伸
ブログ「私的植物生活概論」では、ベランダで栽培しているゴーヤーについて書きました。
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