見出し画像

邦楽アルバム評価2/宇多田ヒカル First LOVEを聴く。

宇多田ヒカル/First LOVE
1999年、通算1枚目。
11曲、ボートラ1曲、全12曲
54分18秒

①宇多田ヒカル/Firt LOVE

宇多田ヒカルが突如、出てきたのが1999年。90年代の終わりに20世紀に入る前に日本邦楽界にとっても音楽業界にとっても宇多田ヒカルの出現は衝撃だったに違いない。
しかも15歳という若さでバリバリのポップセンスと大人ぽいカッコ良さもあったのだから、これは当時ミュージシャン達はどう思っていたのだろうか?笑

しかも99年というのが、また意味深で感慨深い。20世紀の音楽の第一歩とも言えるし新しい音楽の始まりだと誰もが思ってたし。二千年代は来るのか?来ないのか?
だとか99年に世界は終わるのだとか笑
ノストラダムスを信じてしまう時代でもあった訳だし明らかに新しい時代へと突入すると皆思ってた。その直前に音楽業界に現れた宇多田ヒカル。これはもう新しい時代の暗示だったかもしれない、そう考えると99年に出てきたのは必然的だったのかもしれない。
どちらにしても衝撃的だったと思う。当時は

しかも90年代と言えばCD生産数が1番多かった年代でもある。バンドブームに8mmシングルなど、あの時代めちゃくちゃ色んなバンドが出してましたよね笑
そんな中、宇多田ヒカルはwikiによると国内での累積売上765万枚!全世界だと1000万枚出荷数。15歳にて日本国内のアルバムセールス歴代1位を叩き出した。これはーやばいですね笑

というより何でこの令和の時代に宇多田ヒカルなんだ、と言うと去年出た「BADモード」あれが良すぎて、めちゃくちゃハマッたんですよ!それで宇多田ヒカルちゃんと聴いてないなぁて事に気付き本作を聴きだした感じで…30代になって聴く価値感が変わってくるというのがあるじゃないですか?自分は宇多田ヒカルがそうだったらしく10代や20代は宇多田ヒカルの存在は知ってたし曲もベスト盤をレンタルしてたりと聴いた事はあったんですよね笑

でもそこまでハマらなかった。ロックばっか聴いてた歳だったし。今もそうー。
けど30代になって、やっと宇多田ヒカルの良さに気付いたんだと思います。いまはドハマり中ですね笑

さて、本作ファーストということもあり勢いもあるのかと思ったら妙に落ち着いていてクールな作風だったりします。「Automatic」や
Movin' on without you」などの若さ的な勢いのあるポップなどは勢いのある天才的なモノを感じるんですが「In My Room」や「time will tell」とかは妙に落ち着いた感じがしてR&B的なクールさとかもあって大人ぽいです。演じてる大人とかではなくでクールでカッコイイんです。

そのカッコ良さを際立ったのが「First Love」で大人顔負けのバラードを甘く歌う姿には15歳なんて信じたくない笑
高校生のレベルじゃないです!この楽曲の大人ぽい甘さと歌い方はもうほんとにベテランな大人が歌う感じが出てます。
冒頭の「Automatic」からその大人さは出てるのですがバラードときたもんだから、これはとんでもない力量ですよ。いや天才か!

正直、自分は宇多田ヒカルの母親、藤 圭子を聴いたことはない。
1970年代に歌謡で活躍してたらしいがブルース的な渋さを持った音楽性だったらしい。
そう考えると娘の宇多田ヒカルとは正反対の音楽性とも言えたかもしれない。
音楽のノウハウや知識などは小さい頃からあったとはいえ成功するかなんて一握りの音楽業界でクールに出てきたのは親から受け継いだでもあったのかもしれないし努力とか苦悩もあったと思う。
プレッシャーや親と比べられるとかもあったと思う。それでも99年に現れたのは才能とセンスを受け継ぎ彼女なりの音楽を表現しようとなって音楽業界に出てきたのは日本邦楽界の後押しにもなったと思うし。
令和のこの時代になってもポップミュージックの金字塔と言わしめた
この「Firt LOVE」アルバムは絶対に聴かないとだし、いつまでも邦楽の名盤として残してほしい愛される1枚となってる。


宇多田ヒカル/First LOVE
全曲解説。

  1. Automatic -Album Edit- 5:28

  2. Movin' on without you 4:38

  3. In My Room 4:19

  4. First Love 4:17

  5. 甘いワナ 〜Paint It, Black 5:02

  6. time will tell 5:27

  7. Never Let Go 3:57

  8. B&C -Album Version- 4:20

  9. Another Chance 5:22

  10. Interlude 0:17

  11. Give Me A Reason 6:27


1.Automatic -Album Edit- ★★

記念すべきデビューシングル
というか、もうこの曲聴いてると15歳の少女が書いたと思えないですし大人というかR&B的なクールさが神憑ってる!
1曲目から天才的で衝撃的な曲!すげぇクール!令和の現在でも色褪せない名曲なんだと思う。PVでは、ただイスに座って歌っているだけなのに、なんしてこんなにクールなの!?脱帽。
アルバムだと後半のヴォーカルフェイクにアレンジしてある模様
当時、「笑う犬の生活」エンディング。

2.Movin' on without you ★★

二枚目のシングル。
ロック調のイントロに歌いだしはラップ的な速さもあるがサビはポップス的な超変則的な曲であるが非常に覚えやすくて超絶クール!
本人いわく15歳の少女が書いたと思えないて言っちゃてる辺り、この曲やばいわ笑
結局寝不足〜のフレーズが頭から離れない笑
このPVも椅子に座ってるやん!やば笑
日産テラノのCMソング。

3.In My Room

このナンバーはR&B的な曲。
歌詞も女性的な感じがする。でもしっかりとクールにかましてくる辺りはやはりあなどれないシングルじゃなくてもこのクールさは最初から完成されてるとも言える。
んー!神憑ってるなぁ笑

4.First Love ★★

アルバムタイトル曲でもあり、後にシングルカットされた曲。
後にシングルて邦楽じゃ当時珍しかった?それぐらいバラードとしても名曲だし宇多田ヒカルと言えば、この曲なんじゃないかな?
でもやっぱり何年経とうが、歌い方は「だは〜」ですよね?笑 これは間違いない笑
ちなみにこのPVも椅子に座ってるんですぜ!?椅子キテる笑
ドラマの「魔女の条件」主題歌。

5.甘いワナ 〜Paint It, Black ★

この曲は実は個人的にはサビより入る前の方が好きだったりする。この曲もクールなんだけどリズムがけっこう良い感じに頭に残る
詞の一節にローリング・ストーンズ黒くぬれ!を使ってる辺りセンスある!というか15でストーンズで出会ってるのかぁ…渋いな笑

6.time will tell ★

シングルのカップリング曲。これとAutomaticをメインにするか迷ったそうです
この曲はアルバムの中では1番シンプルな曲だと思ったのですが、どうなのでしょうか?笑 覚えやすいし、なんかアルバムの中盤に収録されてるのもしっくりくる。
wikiによるとtime will tellはNYに幼少時に通った質屋の名前だそうな
個人的には幼少期にNYにいるのがすげぇ!!
ごきげんようのエンディングテーマ。

7.Never Let Go

スティングの「Shape of My Heart」 のガット・ギターのフレーズを引用しているそうな。確かにレオンの曲だっけ?笑懐かしいフレーズかも笑
これまた渋いの聴いてるなぁ
これもドラマの魔女の条件、挿入歌。

8.B&C -Album Version- 

R&B的なポップス曲。けっこうシンプルな曲
最後のギターソロがかっこよかったりする。車のブレーキ音のSEはなんなのだろうか笑
Movin' on without you」のシングルのカップリング曲。アルバムだと別ミックスなんだけど違いがちょっと分かりづらい笑

9.Another Chance マ

この曲をマニアック選曲に選びたい!
ちょっとAutomaticに似ている曲。
ダンスポップ的な曲で90年代ぽい曲て感じがプンプンする笑

10.Interlude

※ちょっとここで記事にてハプニング
10曲目のタイトルに何故かサイトに飛ぶような埋め込みが発動する為、10曲目がクリックできる仕組になってますが、気にしないで下さい笑バグなのか、ちょっと分からないけど編集しても直らない笑※

この10曲目は一部が次作に使われてる模様。
小曲のつなぎ曲。

11.Give Me A Reason

最後の曲は宇多田ヒカルの歌唱力に驚かせられる。ちょっと久保田利伸的なニュアンスのある曲で歌唱力がズバ抜けて上手いと化ける曲である。どこかバラードぽいのもラストに合ってますね!


イメージとボートラについて

裏ジャケ

1.Automatic/time will tell
2.Movin' on without you
3.First Love

アルバムのシングルリスト

1.B&C、2シングルMovin' on without you収録
2.Automatic -Johnny Vicious Remix-

カップリングとボートラリスト

ボートラの「Automatic -Johnny Vicious Remix-」はジョニー・ヴィシャスによるリミックスVer、アップテンポで速いリズムでよりダンスミュージックぽい仕上がりになっている。ジョニーヴィシャスて何者?てなってwikiで調べてみたところDJ、プロデューサー主にリミックス曲で有名になったらしい。
ホイットニー・ヒューストンや浜崎あゆみなどもリミックスしてたりしてた。

このアルバムのイメージはどうしてもPVのせいか椅子のイメージが離れられない笑
椅子に座る宇多田ヒカルのイメージ。
でも宇多田ヒカルて唇がぷるっとしていて綺麗じゃないですか?だからイラストにするなら唇のアップ模写をしてたかもしれない。
歌詞を見てイメージしたのは別れ的なニュアンスやこれから恋人に会うみたいな表現が多かったのか、大都会で恋人を待つ女性。しかも夜に…来るか来ないのか曖昧のなか、ひたすら待つ女性のイメージが浮かんだ。
イラストにするなら町中で切なく待つ女性のシルエット。でもどこかクール雰囲気がある…そんなイラストを描きたいと思った。


リマスター盤と評価

尚、宇多田ヒカルの「First LOVE」は202
2年
アナログ盤が出ている模様。

CDでは「First Love-15th Anniversary Edition-」として2枚組。
1枚目に2014年リマスター本編に
二枚目はDVD、ZeppTOKYOで行われたライヴ映像。しかもこれの追加盤による1万超えのスペシャル盤もある。
4枚組で3枚目にTVMIXのオリジナルカラオケ盤に4枚目はレアトラックを含めたボートラ盤。これが現時点で決定盤になりそう。

アルバム評価★★★★星4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?