テクノロジーがスタジアム体験をどのように再構築しているか

テクノロジーとスタジアムはしばらく結びついており、私たちが知っているファン体験が形を変えつつあります。

エンターテインメントを自宅で鑑賞することが増えている今、スタジアムはファンの注目を集めるための苦しい戦いに直面しています。

今回は、スタジアムとテクノロジーがファンの関心を集めるための取り組みについて紹介します。

はじめに

スタジアムはファンの注目を集め、来てもらう工夫をテクノロジーの側面からも取り組んでます。

取り組み

スタートアップ企業はこのことを認識しており、斬新な技術を提供し続けています。
チケット発券のための顔認証、群衆の感情をリアルタイムで分析するAI、生体認証によるビールの支払い機能など、多岐にわたります。

あらゆる部分をデジタル化することで、スタジアムはテクノロジーを通じてよりパーソナライズされた体験を提供し、ファンとチームの距離を縮めようと積極的に取り組んでいます。

これを効果的に行うために、スタジアムはいくつかの課題に直面しています。
会場の将来に関わる重要な要素は、

・新しいシステムの導入障壁を最小限に抑えること
・観客を惹きつけること
・パーソナライズされた体験を通じてファンを喜ばせること

の３つになります。

さらに、スタジアムはハードウェアのアップグレードに投資しなければなりません

これらの課題が解決されれば残るのは、
・没入型テクノロジー（VR/AR）を通じて21世紀の体験を提供
・リアルタイムのデータ（試合に関する情報など）にアクセス
・ファンがどこからでも飲食物を注文できる

などがあり、実現すれば、よりファンにコネクトした会場になります。

サービス

スタジアムにとって最も重要な機会のひとつは、キャッシュレス決済です。
ファンは、ファン体験の質にとって最も重要な要素をランキングする際、ほぼ全員一致で、エンターテインメント、テクノロジー、アメニティよりも飲食を優先しています。

また、スタジアムが待ち行列の短縮につながるより迅速なサービスを提供することに注力すれば、収益が増加する可能性があります。
実際、報告によると、待ち時間が半分に短縮された場合、ファンの消費額は30％から52％増加する可能性があるといいます。

スタジアム例

世界で最も革新的なスタジアムは、これに注目しています。
例えば、トッテナム・ホットスパー・フットボール・クラブは、チケット発券、セキュリティー、電動改札機、ビデオスクリーン、LEDサイネージ、公衆Wi-Fiアクセス、モバイルPOSシステムなどのその他のイノベーションを管理する、基盤となるネットワークを最新鋭のスタジアム内に構築しました。

オランダでは、ヨハン・クライフ・アレーナが最近、来場者向けの革新的な新サービスを開発する「チェンジ・ザ・ゲーム」プログラムに参加する新興企業を募集しています。
そのなかで最終選考に残ったソリューションには、スタジアムや自宅のファンがイベントの映像をさまざまな角度から見ることができる「Game On」や、来場者が並ばずに食べ物や飲み物を注文、支払い、受け取ることができる「Bitz」などがあります。

おわりに

私たちが目にしているのは、スタジアムが、ファンの情熱と忠誠心をサポートするためにテクノロジーが積極的な役割を果たせることを認識しつつあるということです。
スタジアムがより私たちを楽しませたいというニーズは、試合を体験する方法を向上させるテクノロジーによって満たされるようになると考えられます。

スタジアムはさまざまな取り組みをしており、レジャー、観光、ホテルなども設置して、日中から夜の試合開始まで、１日中滞在してもらう場所にする動きが多くなっています。

また、試合のない日にも人が来場する施設にするべく、商業や企業のオフィス、多目的スペースの提供にも力を注いでます。

スタジアムがエンターテイメントに特化したレジャー空間になると、行く動機も増え、賑やかなシンボルになりそうですね。

そんなスタジアムが増えるのを楽しみにしてます。