見出し画像

大好きな写真を勝手に描いた。

みんなそれぞれ思い入れのある写真の一枚や二枚はあるだろう。
それは自分が撮った物であったり、誰かに撮られた写真であったり、好きな写真家さんの作品だったり。

好きな色や雰囲気がその一枚にギュッと詰まっているんだ。
そういう写真は一目見てすぐ「あ、この写真好きだ」と直感でわかる。

初めてこの写真を見たのは2年前くらいだっただろうか。Twitterにねこさん投稿をし始めた時期に繋がった方が撮った写真に一目惚れして、気が付いたら保存していた。(危ないやつやん←

制作期間はちょくちょく(長い)休憩を挟んで1ヶ月くらい。完成した時は凄く嬉しかった。

その方が撮った写真は左側に白とグレーが混ざった綺麗な色の瞳をしたねこさんがいる。優しい表情の中にも強さが美しく表現されていてずっとみていられる。
有名な写真家さんじゃないと言うのが信じられないほどに惹き込まれた。

右側に写っているのはツツジ、と言う植物らしい。南国に住んでいてはあまり聞き慣れない。赤くてかわいい形の葉っぱが沢山付いていて、ねこさんに凄く似合っている。


コンテンポラリーアートが苦手で、見たままを描く癖がある。
これまでの作品も、美術の先生には「もっと背景を破壊したり絵の具をぶっかけたまえ」と言われる事もしばしば...。
ついた癖はなかなか変えるのが難しい。


実際にツツジを見たことがないというのもあるが、植物は自分で色や形を決めて描いてみた。

暗さも鮮やかさのコントラストを緑とくすんだ色で中和した。「謎な生物とねこ」というタイトルが合っているかもしれない。



今は繋がってないが、
本当にねこの様な方だった。

ふっと現れては気まぐれでいなくなる。
掴めない、届きそうで届かない方。
不思議で謎が多い。
とても几帳面で小さな幸せや変化を見つけるのが好きな方。

その方が撮る写真は優しさが詰まっていて、ねこさんが大好きなんだぞっという気持ちが伝わってくる。
色合いや構図を見ただけで彼が撮った写真かどうかわかる気がする。否、絶対わかる自信がある。
優しさが滲み出ているが、同時に心のどこかで傷ついていて叫んでいるのかもしれない。癒やされるのと同時に感動させられる写真ばかりだ。

写っているねこさんが亡くなってしまったと報告を受けた時は凄くショックだった。本人が1番悲しかっただろう。
勝手に描いてよかったのかわからないが、自分の中でこの絵は大切なものになってしまった。
ずっとずっと好きで背景写真にまでしていた(流石に許可済み)写真を油絵で描けたことがなによりも嬉しかった。

今もどこかで元気でいて欲しい。

いつかまたその方が撮る写真がみたい。
そんな一つの願いを込めた絵がやっと完成したという報告noteでした。


🕊:   栗猫
📷:   kurineko_

この記事が参加している募集

振り返りnote

私のイチオシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?