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オープン前にやったこと「ワクワクを広げる」

マガジン「実店舗を開くまでとそれからの1年」
9本目の記事です。

図面が出来上がり、工務店が決まり、価格交渉。
価格交渉がおわってから、静かだったテナントは、一気に工事現場として動き始めました。

工事は主に大工さんがお一人で。

柱や壁が作られていくプロの仕事を見るのは、ワクワク感が募っていくもの。
通りかかる方も足を止めてご覧になっていたようです。

丁度私も別のお店が立ち上がっていく様子を、Instagramで興味深く追いかけていて。
そこで私も、ワクワクを伝えていくことに決めました。

私はコロナ前、イベント運営もしていたのですが、コロナの影響でイベントが行われなくなり、ワクワクすることが世の中から減っているなと感じていました。

そうか!じゃあこの店づくりという私にとっての一大イベントを、みんなにも楽しんでもらえば良いんだ!

そう思い、周りの人が楽しむ環境を整えていくことに、徹することにしました。
方法はいくつかありました。

SNSでのシェア

一つ目は、InstagramなどSNSへの投稿。
ストーリーに、不定期に店内の状況をアップしていきました。

大工さんが映り込むのが嫌じゃないかと思い伺いましたが、問題ないとのことだったので、工事の様子や機材の搬入状況をアップしていきました。
シェアしようと撮ったその時の記録は、自分自身にとっても貴重な思い出深い写真になりました。

そして、思い出だけではなく、その後補助金申請の際のデータとしても活用できました。記録は非常に重要でした。

ペンキ塗りPJ

二つ目は、ペンキ塗り作業。
題して「クリカ食堂ペンキ塗りPJ」。

店内は8割方、自分達で塗ることにしました。
コストカットになるということと、「愛着が持てる」という設計士さんの言葉にひかれたからです。

主にFacebookを通じて友人に声をかけ、結果たくさんの仲間が助けてくれました。
おかげで数日で壁塗りが完成しました。
ただやってみて分かった反省点はいくつもありました。

  • 色選びに時間がかかった(これは自分でやらなかったとしても致し方ないことなのかもしれません)

  • 作業当日、暇になる人が出て欲しくなかったので、関連備品を多めに準備。結果的に刷毛や養生テープなどがかなり余った。

  • ペンキはネットショップで購入。納期が思いの外かかった。はやめに注文すべきだった。

  • 足りないと思って追加注文したペンキが当日間に合わず。なんとか足りさせることができたが、結果大量に余った。

  • 4日間に分けて人手を募ったため、日程調整が大変だった。

ただ、大勢の方が手伝ってくれたり、ペンキ塗り初日、急遽来てくれた友人のご主人がペンキ屋さんでペンキ塗り指南してくださったり。
結果として学びあり笑いあり出会いありの、貴重な時間となりました。

Amazon「欲しいものリスト」の共有

三つ目は、Amazonを使っての欲しいものリストの共有です。

開店が決まり、オープン日が決まった後、ありがたいことに「お祝い欲しいものある?」と聞いてくれた人が大勢いました。

そんな時、友人から「開店する時、Amazonの欲しいものリストを活用すると便利みたいだよ」と聞きました。

https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=GPWMKQXXSBT8NAHN

Amazon内でほしい物リストを作ってから「共有」すると、いろんな方が見ることができ、そこから注文すると、こちら宛に商品が発送されるという便利な機能です。
購入すると、リストからもなくなります。

その話を聞いてから、欲しいものをAmazonでリストにしました。
なるべく価格のバラつきが出るようにして、数百円から数万円のものまで、幅広く準備をしておくようにし、ご自身が応援したい金額に応じて選べるように注意しました。結果、1人で贈ってくれようとしている人、複数人で贈ってくれようとしている人、たくさん援助してくれようとしている方、いろんなケースで使っていただけました。

自分もそうですが、贈り物って、相手が喜んでもらえるものをあげたいもの。
でも、考えてもなかなかわからない。
贈ってくださった方々からは「リストがあったので、とても便利だったよ」とむしろ感謝されるというありがたさ。
たくさんのサンタクロースが私の元に贈り物を届けてくださいました。

ワクワクの共有で分かったこと

現在は事業を始めるにあたって、クラウドファンディングという形での応援もあります。
今回私は、クラウドファンディングは家族が拒否感を持ちそうだったこと、過去に利用した友人から、オープン後返礼品の対応に追われた話などを聞いていたことなどを理由に利用しませんでした。

ただ、開業前の応援の仕方は様々。

今回のように、
ペンキ塗りという形で人力の応援。
欲しいものを明確に伝えてプレゼントという形での応援。
SNSでのワクワクを広げることで、開店後すぐにお客様になってくれる、という形での応援。
いろんな形で応援していただきました。

何よりも、共に生み出してもらっていることが、私の最大のモチベーションになっていました。
記事を書きながら振り返り、オープンの際にたくさんの支えがあったことを、改めてありがたく思い出しました。


今回もお読みいただきありがとうございます。
次回もよろしくお願いします。

シンプルな美味しさ
時間が作る美味しさ
この二つを大切に
ベーグル&スコーンの販売
四季の保存食作りや家庭料理
外部講師のワークショップを行なっています
(料理系ワークショップは現在開催検討中)


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