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ASDの型は、人生の中で変わっていく

ASDの型は変化する

ASDは、大きく分けて
『積極奇異』型、『受動』型、『孤立』型に分けられます。

積極奇異型
ASDの中で一番主体的、行動的といわれる型。なんか積極的でグイグイくる。アスペルガーと聞いて一番分かりやすいタイプ。

受動型
積極的は少ないものの、他人とは関わる。主体性がないから周りに流されがち。おどおどした大人しいタイプ。

孤立型
他人への興味関心が薄いので人とコミュニケーションをとらない。とりづらい。我が道を行く一匹オオカミタイプ。自閉症と聞いてイメージするのがこのタイプ。

ぼくが思うに、これらの特性はずっと固定のものではなく、
人生の中で、変化していくものなのでは?と思っています。

幼少期の性格と今の性格が違うように、
ASDの特性も、年齢や環境に応じて変化があると思っています。

ぼくの例をあげると

ぼくの場合だと、幼少期は積極奇異型で、
小学生~中学生の時は受動型、
高校生~学生・社会人時は積極奇異型と受動型と孤立型を行き来し、
アルバイトを辞め、引きこもりになった時は孤立型、
そして引きこもり脱却~現在は孤立型と積極奇異型を行き来しています。
ぼく個人的な感覚では、基本的には孤立型に感じます。

そしてその変化には、周りの環境が大きな影響を与えていたように思えます。

幼少期⇒家族以外とほとんど関わる事がなかったので気を使う事がなく自由奔放。
小学校⇒なんか同じ年頃の子がたくさんいる環境に放り込まれてパニック、関わり方が分からず人見知りになる。どうやって話したらいいのか分からないからとりあえず周りに合わせよう。
中学校⇒周りが皆小学校の頃からのメンツだし、これといって変化なし。ちょっとは自分からも話しかけられるようになったけど、変に目立って何か言われたくない。とりあえず卒業まで大人しくしていよう。
高校前半:高校デビュー、周りに積極的に話しかけて友達作り。一人はイヤだから友達に合わせよう。周りの子から浮かないようにしなきゃ…
後半:友達うざい。グループしんどい。もう一人でいい。群れなきゃやっていけない人たちってなんであんな俗物なの。一人でもやっていける自分はかっこいい。
学生・社会人⇒高二病はもう卒業して、社会人になるんだから協調性を持とう。周りとうまくやっていこう。やれなきゃ社会人失格だ。あれ、なんで自分はできないんだ…?自分を出す出さないの匙加減が分からない。自分って普通じゃないのか?周りは普通にやれてるのに…
引きこもり⇒もう人とは関わりたくない。
引きこもり脱却・現在⇒人と関わるって思っていたより怖いものじゃないかも。これからは周りの目を恐れるのはやめて、もっと自分を出そう。皆とわいわいするのも一人でまったりするのも、自分ファーストで楽しくやっていこう!

このように、かなり変化がありました。
ぼくは環境にかなり影響されやすいタイプでもあったので、とくに多感な学生時代はブレ幅が大きかったです。

特性は、重なり合ってる

また、特性は、ひとつひとつがはっきり分かれているのではなく、
グラデーションのように重なり合っているのではとも思っています。

現在は孤立型と積極奇異型を行き来と書いたけど、
これも行き来というよりは、両方の特性が共存しているといった感じです。
孤立型でもあるし、積極奇異型でもあるし、また受動型の部分も持ち合わせている。
メインだと思われる型も、特性の中で大きく目立つのが孤立型の特性、だから孤立型メインだ、という具合です。

もちろん特性の出方は人それぞれだし、あくまでこれはぼく自身の考察だけど、
『自分は受動型』だからといって、これから先もずっと受動型、とは限らないと思っています。

きっかけや環境の変化によって、強く出ている特性に変化があるかもしれないし、長年孤立型だった人が積極奇異型に変わる事も考えられます。

ぼくも、今までを振り返ってみても、すごい変わったなと感じます。

性格とは違い、特性なので、『変わろう』と思ってもすぐに変われるものではないし、
また、自分ではなかなか気づきにくいところでもあるから全然変化してないように感じるかもしれないけど、
それでもあとから振り返ってみると、『変わったな』と思う事があるかもしれません。


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