物事の失敗の原因は「3つ」あるから、自分だけを責めるのはやめよう

失敗の3つの原因

物事が失敗する原因は3つあります。
「自分」、「他人」、「環境」です。

「自分」を責めすぎてしまう人は自罰傾向。みんな自分が悪い、自分のせいだと自分を責めすぎてしまい、結果自分に自信がもてなくなったりうつになったりしてしまう。

「他人」を責めすぎてしまう人は他罰傾向。みんなお前が悪い、お前らのせいだと他人を責めすぎてしまい、結果他人との軋轢が生まれて人間関係が悪化。人が離れていき孤立する事も多い。

「環境」を責めすぎてしまう人は誰も責めない代わりに、運や環境のせいにします。運が悪かったから仕方ない、と。これがいきすぎると全て運任せな人間になり、「どうせ何もうまくいかない。努力なんて無駄」と無気力で悲観的な考えばかりになってしまう。

「自分だけが悪いんだ」ってのは間違い

1つだけを原因とみなして責めるのは、デメリットが大きい。

自分、他人、環境、このどれか1つのせいという事はなく、
マクロな視点で見れば、原因は全てにあるんです。

例えばバスケの試合があって、自分のチームは負けてしまったとしよう。
この時、「自分がうまく動けなかった事が原因だ。自分のせいでチームが負けてしまった……」と自分ばかりを責めてしまう人は多いと思う。

でも、実際は「自分のせい」だけでなく、いろいろな要因が重なってる。

自分のせい
・実力不足
・試合全体を見て動けなかった
・相手の隙を見落としてしまった
など

他人のせい
・皆ボールを追うことばかりに必死になって、サポートをしてくれなかった
・オフェンス(攻撃)が積極的に動いてくれなかった
・デフェンス(防御)の隙が多すぎた
など

環境のせい
・連続での試合で疲れが溜まっていた
・練習期間が短く、試合に向けての万全な体制が整っていなかった
・そもそも相手チームが強すぎた
など

負けた原因を探ってみても、これだけの理由があげられます。

自分のせいでもあるし他人のせいでもあるし環境のせいでもある。
だから「全部自分のせいだ」って事はない。

自責する前に、一旦責任転嫁してみよう

「自分のせいだ」と自分を責めてしまう時は、まずは落ち着いて、
一旦「他人のせい」「環境のせい」と考えてみよう。

「そんなんただの責任転嫁じゃないか!」って思うかもしれないけど、自分を過剰に責めるのは精神衛生的によくないです。

それに、「自分が悪い」と言うのは一見自己分析ができているように聞こえるけど、
自分「だけ」が悪いんだと考える事は自己分析じゃない。
思いこみと刷り込みで自分のミスを過大にあげつらって責めてしまってない?

「自分のせいだけではない」と冷静になろう。
「相手のせい」はどうかな。
「環境のせい」はどうだろう。
よくよく考えれば、決して「自分だけのせい」ではないと思えると思います。

ここで「いや、確かに相手のせいでも環境のせいでもあるけど、でも一番は自分のせいだ。自分のせいが一番大きいんだ…」となるかもしれないけど、考えるな!!

皆等しく「○○のせい」。
これに大小はありません。

客観的に分析し、改善点を考えていこう

さて、3つの要因をあげた後は分析です。
客観的な視点に立って、要因についての反省と改善点を考えていこう。

自分のせい
・純粋に実力不足を痛感
もっと練習して実力をあげていこう
・試合全体の動きを見て動けなかった
全体を把握できるよう意識していこう
・相手の隙を見落としてしまった
隙をつく観察眼を持てるよう、相手チームの動きにも気を配ろう

相手のせい
・皆ボールを追う事だけに注意を向けてしまっていた
自分のポジションをしっかり意識してくれるよう話し合おう
・各ポジションの実力不足
⇒練習メニューを見直し、チーム全体の実力を強化していこう

環境のせい
・連続での試合で疲労が溜まっていた
試合が続いてもベストプレーができるよう、チーム全体の体力を強化しよう
・試合に向けて満足な練習ができなかった
練習メニューを見直し、効率的な練習をしていこう
・相手が強かった
強いチームの戦術を研究して取り入れていこう

という感じ。

物事の失敗は決して失敗だけで終わるものじゃなくて、しっかりと分析して今後に繋げていく事で大事な糧となります。

「自分のせい」にしても、「自分のせいだ、自分が悪い」とただネガティブに反芻するんじゃなくて、
「何が原因だったのかな」「今後に行かせる点はないかな」と冷静に考えていく事で、「これは自分の伸び代なんだな」と前向きに捉えられるようになります。

物事の失敗に「自分だけのせいだ」はない。
自分を責めそうになった時は、まずは「相手や環境のせいもある」と考えてみて。
「原因はいろいろあったんだな」と受け止めていく事で自罰の癖はなくせていけるし、失敗を前向きに捉えて活かしていく事にも繋げられる。


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