満月🌕の手放し✨

デバイス革命が進む中、Macは何を買ったらいい？とか、
こういうコトがしたいんだけどとか聞かれるコトが多くなってきた。

そんな時はすかさず、iPadをオススメしている。
3Dやら音楽製作など重たい作業や業界で働きたいという希望がない限り、
自己表現においてAdobeなどの高価なツールは
かえって邪魔なように思える。

私自身は、この20年illustratorを中心とするAdobe製品と向き合ってきた。
初めて触ったのは大学生。ちょうどMacのカラフルな半透明のコロンとしたものや、グレーのデスクトップと言われる機種が出始めで、既に多くのクリエーター達による、聡明期のデジタルアートが全盛の時代だった。

余談だか、1979年生まれの私は時代の潮流のいつも残り香みたいなタイミングばかりで、後追い感と先人たちのマウンティングに晒されていた。

だから今、みんなよーいドンでこの時代の大変革に取り組めるのは、
ありがたいことだと考えている。

しかしなが、そこで邪魔になるのが
今まで時に涙を流しながら習得してきたやり方を
手放せるかという問題だと思う。

昨今のアプリの躍進は凄まじく、
あんなに大変だった作業がボタンひとつで完結してしまう。
それに対するなんとも言えない思いがある故、
なかなか素直に飛びつけなかったりもするのだ。

だから、逆に今までやって来なくてiPadから始めましたという人々が
なんの抵抗もなく、今までの何倍もの速さで出来上がる作品を軽々と発表してしまうのを、とても羨ましく思う。

技術は進んでいるのに、人間のOSのアップーデートが進まないのだ。
それは、テレビの業界にしがみつく芸能人と、それを尻目に楽しそうにしているYouuber達と同じ構造が起きているように思う。

友人から教えて貰ったimoveを素直に楽しめたのは、私が動画畑の人じゃないからなのかも知れない。

だが、ホントのところillustratorは予備校に通って絵を描いてた感覚に比べ、機械のコックピットのようにエモーショナルからは1枚隔たりがあるなと感じていた。
それは、手で太鼓を叩くのとバチを使うのと似ていた。
使いこなすまで使い込めばあるいはその隔たりは、限りなく無に近づくのかもしれないが、直で伝わる熱量とはほんの少し変わってくるように思う。
そんな中、iPadやiPhoneてもクリエイションはより感覚的でスピーディーで、より感情が込めやすいように思う。

これから社会に出てくるデジタルネイティブ達は、息をするようにそれらを使いこなしており、時代の流れは間違いなくそちらなのだ。

表現がより、感情の共有というところにスポットが当たっていくだろう。
それにおいてはillustratorにしがみついていたのでは、
スピードで全くかなわない。
今まで叩き込まれ他やり方は、正確さやチームでの共有に主眼をおいた、
非常にまだるっこしいやり方で、今となってはイライラしてしょうがない。
同じ柔らかい線を描くのに何度も何度も
タッチする必要がある。

だから私はillustratorなんて教えずに、むしろiPadを進めてその人たちから影響を受ける方を選択したい。
そう、あんなに長い時間机の前に縛り付けられるのば、
出来ればたまにで良いと思っている。

新しいデバイス革命は、後進国の方がすんなり進む。
古いOSを捨てられないのは！私だけではないからだ。
でもそれも、あと数年の話だろう。

単価が安くなる今、丁寧と言うなの
時間ばかりかかっては、自分の時間が奪われ、
素早くやる人々は多くの仕事をこなし、
時間もお金も豊かになっていく。

捨て去れないのであれば、今までやってこなかった、
分野に挑戦してみるのもいい。

子供の頃の夢は、椎名誠のように文章を書きながら
旅をすることだった。

より軽やかな方法を常にチョイス出来る自分でありたい。
感覚を研ぎ澄ませ、より新しい方へホッピングするのだ。

ps.とかなんとか言いながらUI･UXの単価の高さと、デザインの本質である問題解決とユーザビリティーを考慮した機能美にも惹かれている。まだ、時代が移り変わりの真っ最中だ。仕掛ける側と、使う側両方を試してみるのもいいだろう。