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『キリスト教の幼年期』(0)

今回は『キリスト教の幼年期』という1冊を精読してゆくに際しての「オリエンテーション」なので、第0回目の投稿と致します。
※次回の投稿から(1)になります

こちらで用いますのは、以下の1冊になります。

もともとはハードカバーにて販売されていたのですが、いつの間にやら「文庫落ち」しておりました。

読書仲間の友人から「あなたの意見を聞きたい」と、同じ質問を、よくされるのです。まるで「自分の考えを述べよ」といった風に...。

わたしは、この世にある大半のことは、もはや既に考え尽くされており、まだ未開拓の知的領域を模索している者のみが「自分の考え」なるものを持っていると…そのように常日頃から思っているので、世にある読書家(※学者も含む)は、誰かの考えを借用して、それを、あたかも自分の考えであるかのように語っているに過ぎない…そう本気で思っています。

なので「あなたの意見を聞きたい」と問われると、まずは困惑するのです。わたしは、人類未踏の知的領域を歩いてはいませんよ…と、そう返答したくなるのです。わたしの発する言葉、その「考え方」の背後にあるのは、多読による「誰か」の意見から借用したものに過ぎず、所詮は、もう既に、どこかで書かれていた言葉でしかないのです。

そんなジレンマを抱えながら、敢えて「わたしの意見を述べる」…そんな気持ちになったのは、この1冊がキリスト教の専門書であり、わたしがクリスチャン(キリスト者)だからです。わたしの培ってきた信仰に照らして…著者の学説、その「物言い」に、意見を述べることは許されるのではないか?と、そう思ったからこそ、応えてみたくなったのです。

『あなたの意見を聞きたい』

さぁ、わたしの意見、その始まりは、次回からです。

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