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少しでも気楽に英語で会話できるように二年住んで気付いたこと。①声の響かせ方は歌うときの発声と似ている

アメリカに移り住んで二年ほど経った。日本にいたときから仕事で英語を使ってはいたものの、現地に住んでから初めて実感した事も多々あった。僕は音楽もやっているので、日本語と英語の違いについて、あるいは今まで苦労していた原因について、音響的な視点から気付くこともあった。もしかしたら、そういった事が少しは誰かの役に立つかもなと思ったので、気付いたことを書き留めていこうかと思う。

その① 英語で使う声の響かせ方は、歌唱時の理想的な発声方法と似ている

僕は日本に居た頃、仕事で一日中英語を喋らなければならないような場面が時々あって、そんな時は一日が終わるともう身も心も疲れ切ってしまってほんと大変だった。当時はなんでこんなに疲れるんだろうと不思議に思っていたが、今になって思えば一つの要因は日本語の発声方法のまま無理矢理英語を話そうとしていたからではないかと思う。

「日本語と英語では声に含まれる音声帯域(周波数)が全然違う」というのは最近わりと知られてきてはいるが、確かに英語では2kHz~5kHzあたりの高帯域音声が大切だなと感じる。日本語ではもっと低い周波数帯が中心なので、会話時に使わなければならない発声法がやっぱり根本的に違うということが実感として分かってきた。日本語発声のまま無理に英語を話すと、英語ネイティブに伝わりにくだけではなくて、喉にもすごく負担がかかって疲れるのだ。

高周波帯域を自然に出すための意識としては、喉から声を出すのではなく、肺から出した息を一旦鼻腔に入れ、そこで共鳴させた空気の振動を鼻先と口先で最終調整して発声するという方法が有効である。これだけだと多くの人には何を言っているのかさっぱり分からないかもしれないが、これって実はポップスやロックなどを歌うためのボイストレーニングと同じような理論である。いわゆる「倍音」を多く響かせる、あるいは抜けの良い声を出すための効率的なテクニック。ネイティブの人は歌手じゃなくてもほとんどの人が無意識にそういう発声の仕方をしているなと思う。英語がうまくネイティブに伝わらないのが自分の発音が悪いせいと漠然と思っている人は、もしかしたら発音よりも発声方法が適切でないからかもしれないので、スピーキングでもボーカルレッスンでも、一度ボイストレーニングを試してみると良いのかもしれない。僕は歌が上手くなりたくて日本で五年くらい通ってたんだけど、今になってこんなところで役に立っている。

一旦この発声方法に慣れると、話している途中に息が続かなくなることもなくなってくるし、最小限の力で効果的に伝わる英語の発声ができるようになる。結果的に英語で長く話すのがとっても楽になる。と思っている。

他にも何個かあるので次回に続きます。では。

最後に宣伝ですが、次回一時帰国した際、僕のやってるバンド「ビンビールズ」のライブが7月に東京であります!よろしくよろしく。
なお、僕のバンドの曲の歌詞は日本語です。

2019年7月14日(日)
下北沢WAVER
開場 11:30 開演 12:00
料金 大人2,000円 中学生以下無料(別途ドリンク代)
【出演】
ビンビールズビンビールズ
YKと東京センチメンタル馬鹿野郎
Sleeper
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