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仕事の見直し|「自分らしさ」と向き合う作業、新しい出版の仕事へ

「自分らしさ」とか「自分探し」とか、そういう言葉がメジャーになったのっていつなんでしょうね。ちょっと調べてみたら、「自分探し」は1994年頃から徐々に使われるようになったのだとか。

私が大学時代を過ごした2002年~、確かに「自分探し」というワードはちょっと使い古された印象がありました。

とはいえ、やっぱり何かに行き詰まったとき、「自分らしさとは何なんだろう」と、自問自答するときがあります。今日は自分のための日記。

■自分自身の棚卸

中学生のころ、クリエイターになりたいと思っていました。

PCひとつ抱えて会社を立ち上げ、子育てしながら家で自由に仕事をし、誰かとチームを組んで大きなプロジェクトをやる。そのイメージがなぜか明確にあったんです。

そのために、PCスキルを上げられる専門学校に行こうと思っていました。

とはいえ、親はそうもいきません。
そんなイメージ、親世代にはなかなか通じないですよね。
なんせ中学生だった当時、まだインターネットは「ピーヒョロロ~…」(ダイヤルアップ接続音)の時代です。

親としても
「女の子なんだし、そこそこ有名な大学に入り、できれば大きな会社に就職し、そこで良い人と出会って、平和な家庭を築いてほしい」
という願いがあったのだと思います。


「そんなよくわからない学校に学費は出さない!」と言われたときの、どうしようもなさ。コンビニもない森育ちの私は、自分で稼いで学校に通うという覚悟はできなくて。「大黒柱の言うことを聞くしかない」ことに打ちひしがれました。

結局、高校3年の夏に将来を見失い、やることもなく大学へ行くことに。

でも、親が認めるレベルの大学で学びたいことがなさすぎて、また打ちひしがれました。そもそも、進学する気がなかったので受験勉強をしていなかったし……
当時、「じゃあ建築でもやろっかな」と担任にいったら、「だったら物理を専攻すべきだった」といわれ、文系コースにいた私はさっさと諦めました。

そんななかで、ようやく「小説家を育てるゼミ」を開講している大学をみつけて。MARCHなら親も納得すると思ったらその通り。文章書くのは好きだったので、ぶっつけ本番、芥川文学を考察する小論文でその大学に入りました。倍率77倍。受かったときは膝から崩れ落ちました。


……とはいえ、とはいえですよ。
小説家になろうという強い情熱をもって入ったわけではなく、「書くの好きだし、本でも出版できたらいいなぁ」くらいの私にとって、4年間書きまくるのはけっこうしんどいものでした。生みの苦しみ……

なんといっても、表現したい熱量が自分の中にないので、何をどう書いてもつまらないんですよ! 自分の本心を忘れてしまっていた……

成績は良かったのです。でも、教授にいつも言われるのが
「とくに言うことはない。よく構成できているし表現もうまい。しいていうなら、つまらない」

私も思っていた……つまらない。

つまらないの壁を、超えられなかった。

■接客業の世界に

結局、小説家として印税で食べていくのは無理だと判断。

小さなころから、親に「あんたは器量もよくないし愛想がないから、接客業はやめなさい」と言われ続けていたので、小説家は向いていると思ったんですけどね……

その後、悩みを解決してくれたエステティシャンに憧れて、美容の世界に入りました。外見コンプレックスをこじらせていた私は、『少しでも見た目を改善しなければ』とストイックに自分を管理していました。接客業を選んだのは、なかば反発心。

そして感じたこと。
誰かの悩みを直接聞いて、解決していくのはとても幸せ。

エステって、「ニキビ」とか「ダイエット」とか、自己肯定感に直接かかわってくる仕事。私も悩みが多くてつらかったので、同じような悩みを抱える人たちに寄り添えるのはとてもやりがいのあることでした。

働きながら専門学校にも通い、資格も取得。VIPスパに配属され、それから新設のコンシェルジュ業務にランクアップ。
お客様だけでなくスタッフがスムーズに働ける環境づくり、心地よい空間にするためのこまめな準備。仕事自体はとても好きでした。

が、あまりにも業務時間が長すぎたこと、1か月で人をやめさせるパワハラ上司の直属で3か月粘り続けたこと(メンタル強そうだからあんたなら耐えられる!と人事に送り込まれて……)で、心身ともにボロボロになってしまい、働けなくなってしまって。

その後、リハビリをかねてOLを挟んだり。
やっぱり女性を美しくする仕事がしたくて、アパレルに転職したり。


でも、なぜかずっと欠乏感が拭えませんでした。

どんな職場にいても「ここは私の居場所じゃない」と思い、熱量がわきあがらない。好きだったのはエステの現場だったけれど……
体の調子も崩しがちになり、その後出産。体力勝負な面もあるので、今から戻るという気にもなれず……


■ルームスタイリストとして

そして双子をワンオペ育児するなかで、「自宅環境」に意識が向きました。

さまざまな事情があり、育児中ほとんど家から出られなかったのです。

ああ、せめてカフェに行きたい。でも無理だろうな。
……じゃあ、自宅をカフェみたいにしちゃおう。

そして部屋をペンキで塗り替えたり、ウォールペーパーで遊び始めたり。

好きな空間が増えてくると、自分の感覚も戻ってくるよう。
今まで我慢していたことも、なんだかばかばかしくなってくる……

そんなこんなで、自宅にあるものを9割近く手放し、家そのものも立て替えてしまうことになりました。人生の立て直しです。


おうちが好きな空間になると、人を呼ぶようになりました。

そして、ママ友から「私のうちもかわいくして」とお願いされることが増え、「それならば、ちゃんと知識が欲しい」と思い、お片付けやルームスタイリストの資格を取得。
オンライン相談などにのるようになりました。まさに、やりたいことの延長でやってきた感じです。

しかし、それではなかなか収入にはつながらず。

2011年ころから、単発でライターの仕事をしていましたが、子どもが幼稚園に入った2018年から本格的に活動。ルームスタイリストを取得してからも、しばらく並行して続けていました。

書くのは好きですし、仕事では筆も早い方。小説と違い、紹介するべきものが軸にあるので、構成も立てやすく書きやすい。ライターは天職だな!と思う反面、メディアを通した言葉は純粋な「私の言葉」ではありません。
読者さんの反応も見れないですしね(Yahoo!コラムにもよく記事は上がっていましたが、コメントは怖いので見ない主義でした)。

「私の言葉で、誰かのために書きたい」という思いが募り、noteにやってきたわけです。


お部屋づくりの発信や、お話をすることはとても好き。

でもそこで、また新しい壁にぶつかりました。

「私が対象とする人たち、私が働ける時間。限りがありすぎて、目標額にたどりつけない」


やりたいことを1つ1つかなえ始めたとき、当初の「大黒柱の言うことを聞くしかない」という心の穴が見えてきたのです。

私は、自分の人生の舵取りを自分でしたい。
それを真の意味でかなえるために、自分でしっかり仕事をしていきたいのだと悟ったのです。

でもこの業界で稼ぐためには、企業案件をこなしていく必要があります。企業講演のお話をいただいたとき、「土曜日に神戸」「日曜日に大阪」といった依頼が続き……

「子どもを預けてまで、稼ぎたいのか。それは本末転倒ではないのか」

という本質にぶつかりました。
ワンオペで、土日子どもを預かってくれる家族は私にはいません。

では企業案件を諦め、目標額を稼ぐために、一般家庭層からそれなりの額をいただくのか?
というと、それはそれで、私のやりたいこととは違うわけです。
そもそも、ぼったくりみたいなことはしたくない。


さてどうしよう。

■熱量をもってやっていけること

そんなとき、ルームスタイリストとして出版しませんかというお声をかけていただきました。

オンラインの自費出版ですけれどね。

いつもなら断るところですが、ちょっと話をきいてみようという興味がわきました。そして打合せしてみると……

「これ、自分で全部やれそうな気がする」


書けるし、デザインもできるし、ライターチームでずっと「上位を取る、読まれる記事」のマニュアルとにらめっこしてきた私は、
「自分でつくれそうな気がする」と直感で思ったのです。

本がつくれたら、私のように「方向性で悩んでいる個人事業主」のお仕事を強力にバックアップすることができるのでは……!

マーケティングの勉強をすると、出版の持つ本当の力強さをこれでもかと感じるようになりました。

そもそも、昔から”何かに情熱をかけている人”の話を聞くのが好きで、

「このすばらしい情熱が、今私の耳に入って終わるだけではもったいないなぁ。書き起こして本にしてあげたい」

とよく思っていたのです。

思っていたなら、それをカタチにしてしまえばいいのでは?
書いてもいいけれど、ライターチーム時代のスキルを活かせば、誰にだって本を書けるようサポートしてあげられる。

私のストレングスファインダー上位は「戦略性」「最上志向」「未来志向」。リサーチと戦略って、もはや趣味みたいなところがあるんです。
この人の良さを、もっと広く知らしめるにはどうしたらいいんだろう?
それを考えるのって、模様替えを考えているときと同じくらい楽しくて……。


電子書籍であっても、出版って本当にすごいことです。

しかも、ただ出版するだけではないんです。
事業のブランド化と権威性、仕事の幅を一気に広げることができるうえに、ストック収入になるわけですから……!
私のように悩むひとり起業家を、助けることができる……!!

そう思ったら、もう情熱があふれてとまらず。

いろいろリサーチを重ね、自分が今までやってきたことや知識を総動員して、サービスを構築。複数のコンサルさんに相談し、一部チームを組んで進めていく大がかりなものもできてきました。

これ、中学のときにイメージしていた自分そのものかもしれない……??


そして自分で1冊書いてみると……
想定以上の売り上げになりました!!

ちょっとドキドキしていたので……ちゃんと結果が出て本当によかった……!

大切なのは「私の言いたいこと」を書籍化するのではなく、「届けたい誰かに」必要なものをつくること。本を通してであっても、誰かの悩みを、解決していく幸せを感じることができる。


この構成の組み方なら、再現性も高いし、書くのが苦手な人でもサポートしやすそう。私の大好きな仲間たち、あの人やこの人の悩みも、きっとこれなら解決してあげられる。

そう思うと、体の底から情熱がわきあがってくるのを感じます。
私は、自分が表に出て輝くというよりは、誰かを持ち上げて輝かせるのが好きなのです。


「意味なかったのかも」と思っていた小説の勉強も。ライターチームで毎月鬼のように執筆と添削を繰り返してきたことも。エステティシャンとして現場の声を大切にしてきたことも。全部ここにつながるなあ!と感じています。

■モニターさんもこれから始動

私の出版サポートは、「すでにサービスやコンテンツをお持ちの個人事業主さま向け」で、最初にコンセプトやセグメントの設計をして進めていきます。
同時に集客路線もつくるため、サポート内にLINE公式の構築も込みです。
なので、これから事業を展開していきたい、同業者と差別化をはかりたい、事業のブランディングを固めたいというスタートアップ起業家さんに向いています。

少し前に個人事業主さま向けにオンラインのモニターさんを募集してみたところ、募集8枠のところ、応募が殺到して最終的に13枠になりました。さらにリアルでの事業主さんサポートも数件決まっています。

モニターといっても無料ではないですし、決して安くはないですが、それでも私に任せようと思ってくださったことが本当にうれしいので、しっかり伴走して形にしていきます!


この事業が軌道にのれば、「個人事業主さんのブランディングを支えて、仕事の悩みを解消する」ことと、「その本を通して誰かの悩みを解決してあげられる」こと、さらにゆとりができたら「適正価格で、ルームスタイリングの相談にものれる」という、私のやりたいこと3本柱がそろうのです!

私は大変欲張りなので、せっかく生まれてきたなら、自分のやりたいことは全部叶えていきたい。


さてさて、この日記5000文字。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!

noteでは、お片付けや暮らしの記事を更新していきますね。私のライフワークなので。でも今は時間がないため、ルームスタイリングのオンライン相談はお休み中です。そのかわりといってはなんですが、noteの発信をぜひお役立てください。

あとは、noteでも交流のある三木智有さんが主宰する「お片付けBootCamp!」に参加させていただいているので、今はそこでお片付けやルームスタイリングの講義などをしています。ご興味がある方は、BootCampのほうにぜひ遊びにいらしてくださいね!

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