Flow（創作の過程）

わたしは以前「Flow」というピアノ曲をつくりそのPV動画を編集しました。今日はその曲づくり、またそのPV動画の編集作業を通じて思ったことを簡単に書きたいとおもいます。

私は主にピアノを使って作曲してますがなかなかアイデアが浮かばずに困っています。何か弾いてもいつもと同じ感じになってしまうし、ふと思いついたとしても、これは他の人の曲で聞いたことあるような、などと思って机にすわりウンウンと考え続けボツを重ねていくタイプです。
そこで以前作った曲ではアプローチをかえて条件を自分で設定して曲作りをすることにしました。まずピアノの弾き方に注目しました。

たいていピアノでは右手でメロディーを弾きます。そして左手でメロディーをサポートするように伴奏を弾きます。

つまり右手は主役、左手はサポートに回る脇役です。そこで以前作ったピアノ曲では左手を主役にして右手を脇役と役回りを反対にしたらどういうことになるだろうという発想から曲を作りました。左手が主役のピアノ曲です。

また今回は少しでも多くの人に聴いてもらおうと自分でPVの編集にも挑戦してみました。夜中に小腹がすいたら自分で作るしかないということで初めての動画製作にのりだしました。そしてこの曲では
【水の流れの動静】と【光と影の間で時間の感覚を失ったような感覚】非日常的な感覚を表現しようとしました。（結構難解なイメージです。）

今回のテーマは①水の流れ　②光と影　③時間の感覚を失う　です。

そこでフリーの映像サイトでテーマに沿うような「川の流れ」「森」「清廉な女性」といったイメージの映像素材を探しているとヤロスラフ・シュラエフさんという写真家さんの動画に私のイメージに近しい動画作品がありました。（本当は曲のイメージでは日本人の女性を登場させ日本の風土の映像で演出したかったのですが。）また無料素材ということでイメージにあう素材の数が非常に限られていました。

手に入れた動画素材は「清廉な女性の動画」「川の流れ」「森」の数パターンの動画素材。そしてこの素材だけで展開するストーリーを考えることにしました。考えたストーリは次の通りです。

STORY
【一人の女性が何か突然不思議なインスピレーションを受けます。そして女性は森をさまよいます。そこでは木々のざわめき、清らかな水の流れがあります。森をさまよった女性は少し時間の感覚が麻痺したようでしたが、何か清々しい気持ちで我にかえります。】

この短いストーリですぐに決定し、早速動画の素材を動画編集ソフトに並べはじめました。ここで困ったことは意外に素材が足りないのです。私の音源の長さは３分強。素材が２分くらいでなくなってしまいました。他の素材をさがしましたがイメージに合う素材がなく、動画ソフトの編集操作もままならない中どうしようと悩みました。そこで二つの映像を重ねて透過率（映像の濃さ）を変化させ、なんとか時間をつないだ次第です。そして紆余曲折あったもののなんとか作業の末、作品は一つ形になりました。

つたない編集ですがもしよろしければご視聴ください。

映像　ヤロスラフ・シュラエフさん

そして今回の作業を通じて感じたことです。
今回は２つの条件

１　ピアノ曲を右手を脇役。左手を主役にすること。（曲作りにおいて）
２　限られた動画素材で逆算してStoryをかんがえること（動画編集において）

今回の曲作りや動画編集作業で感じたことは限られた条件の中で物をつくろうとするときのほうが意外にアイデアが出てくるということです。自由に無制限の中で何かをつくろうとするほうが意外にアイデアはでてこないないものだと感じました。そこで極端ですが今後曲作りにおいても例えばドミソしか使わない曲など条件をかけて、そのようなアプローチでつくってみると意外にアイデアはでてくるのかもしれないなと思いました。(いやファは使うかも)

本日は以上です。ご視聴、読んでいただきありがとうございました。