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SIer育ちの元カスタマーがクラシコムに転職した話

こんにちは、エンジニアの木村です。

2022年1月にクラシコムに入社し、あっという間に5ヶ月目に突入しました。今回はSIer出身で元『北欧、暮らしの道具店』顧客(カスタマー)の私がなぜクラシコムに転職したのか、入社してからやったこと、入社して感じていること、今後やっていきたいことについてお話します。

ライフステージの変化からフィットする働き方を探し始める

まず私のバックグラウンドを説明します。前職はSIerで、新卒入社から14年間勤めました。2歳の息子が1人おります。自分の子供と思えないくらいとてつもなく可愛いです。

前職では産休前までは営業寄りのプロジェクトマネージメントがメインで時々開発、職場復帰後は開発に重きをおいた働き方をしていました。復帰直後からフルタイムで働いています。

転職のきっかけはライフステージの変化でした。職場復帰後、これまでの働き方が子供のいる新しい暮らしにうまくフィットしないなと感じ始めました。具体的には通常業務後のプロジェクトマネージャー向けミーティングやその準備などにおいて、育児時間とのやりくりに難儀する場面がしばしばありました。育児時間を確保するために、しばらく仕事のボリュームを抑える方向で会社に調整してもらうことも考えました。しかしながらその調整の大変さは容易に想像できましたし、なにより自分自身が納得できる働き方とは思えませんでした。

転職サイトをあれこれ眺める中、いつもの習慣で『北欧、暮らしの道具店』を訪れて転職活動の疲れを癒やしていると「そういえばここの運営会社さんも前に求人記事出してたような…」と思い出しました。

私と『北欧、暮らしの道具店』の出会いは、北欧雑貨を求めて訪れた2014年にさかのぼります。そこから入社に至るまで純粋なカスタマーとして8年間通い続けていました。その間『北欧、暮らしの道具店』を訪れては素敵な雑貨をながめてほっと一息をつき、読みものなどの各種コンテンツを通じて触れるさまざまな暮らしのかたちに励まされながら日々を乗り越えてきました。

ワークライフバランス重視という軸はあったものの、どういう仕事を今後していきたいのかという将来像がうまく描けないでいる中で「大好きな『北欧、暮らしの道具店』を技術で支える」という働き方を思いついた時、深い霧が晴れて光がぱっと差したように感じたのを覚えています。

明るい窓辺

入社後5ヶ月間でやったこと

私が所属しているテクノロジーグループ(デザイナー2名・エンジニア7名)の運用保守対象はざっと以下のとおりです。

  1. ECメディア『北欧、暮らしの道具店』

  2. スマホアプリ『北欧、暮らしの道具店』向けAPI

  3. 基幹システム

  4. コーポレートサイト

  5. 映画『青葉家のテーブル』公式サイト

入社してから上記のうちコーポレートサイト以外は機能追加やバグ対応、ライブラリのバージョンアップ対応などでひととおり関わりました。

また、クラシコムの業務理解および他部署との交流を深める目的で全部署のミーティングにお邪魔し、そこで「クラシコムらしい」と感じたことや気づいたことを訪問先の部署や所属部署に展開しました。

現在はECメディアのLaravelバージョンアップ対応に関わりつつ、倉庫の入出庫業務改善プロジェクトに参加しています。

レースのカーテンに光が当たっていて、手前に脚立がある

入社して感じていること

クラシコムに入社して感じていることは大きく2つあります。

  1. 暮らしと仕事の質向上

  2. サービスの舞台裏を知ることで高まるモチベーション

それぞれ説明していきます。

暮らしと仕事の質向上

『クラシコムは創業以来、残業することを当たり前にしない会社である』ということは事前の情報として得ていたものの、10人足らずの組織で各システムを運用保守しているわけだから実際はそうもいかないのでは…エンジニア組織だし…と思っていた時期が私にもありました。

実際、毎日定時退社しています。もう皆さんサクサク退社されます(リモートワークなので退社といってもSlack上での退社報告ですが)。これには入社当日ちょっとした感動を覚えました。

たかが定時退社と思われるかもしれませんが、私の暮らしの質はかなり向上しました。具体的には時間と心に余裕をもった状態で退社後の育児タイム(夕食準備から寝かしつけまで)に全力を注げるようになりました。それにより家族への貢献度も向上し、育児と仕事の両立に悩むこともなくなりました。

また、完全リモートワークでありながら、日々チームワークを感じながら働けています。部署内はもとより部署間であっても、何か困ったことや相談したいことがあればすぐSlackで聞けてフォローし合える環境にあります。社内公開チャンネルではECメディア・アプリ等の機能改善依頼から実装方針相談、依頼元部署との実現イメージのすり合わせのやりとりなどが日々飛び交っています。同じクラシコム社員として「こうありたい」に向かって力を合わせて進んでいけるのはとても健やかで、やりがいを感じる日々です。

サービスの舞台裏を知ることで高まるモチベーション

クラシコムが私と同じく元カスタマーの社員が多い会社であるということは、入社前からさまざまなインタビュー記事で目にしてきました。それでもクラシコムへの入社が決まり天にものぼる気持ちでいる一方「中に入ってみたら外から見ていた時とのギャップで『北欧、暮らしの道具店』から心が離れてしまったらどうしよう…」という一抹の不安を抱えていました。

結論から言うとそれはまったくの杞憂で、『北欧、暮らしの道具店』に抱いていたときめき・あこがれといった想いは入社後も高まる一方です。

その大きな要因としては『北欧、暮らしの道具店』の舞台裏でさまざまな課題に真摯に取り組んでいる方たちを日々目の当たりにしていることが大きいと考えています。

プライベートブランドの商品サンプルをカスタマー目線でチェックして改善点に議論を尽くしていたり、工場に発注するための試作品をいくつも作ってカスタマーの暮らしを彩るイメージを作り上げていたり。仕入れ商品ひとつ取っても商品の選定から取引先とのやりとり、カスタマーに魅力が伝わる商品ページをどう作るか等、日々さまざまな難題に立ち向かってらっしゃいます。商品以外のコンテンツ群も同様で、ひとつひとつ『クラシコムらしさ』を大切に守りつつ、心地よい世界感を作り上げられています。

カスタマーによりそいながら、クラシコムらしさの軸をぶらさずに素晴らしいプロダクトをカスタマーに届け続けてくださることを尊く感じる日々です。そして、エンジニアとしてその営みを支えることができ、エンジニア冥利につきる思いでいます。

カラフルなマグカップとプレートがテーブルに並べられている

『北欧、暮らしの道具店』のしなやかな進化を支えたい

今後やっていきたいこととしては、まずは今メインで参加している倉庫の入出庫業務改善プロジェクトを通じてクラシコムの事業成長を支えたいと思っています。このプロジェクトでは今後の事業スケール拡大に対応できるよう、倉庫の入出荷能力向上を目的とした各種改善施策を検討しています。

また、ゆくゆくは受発注業務からコンテンツ管理まであらゆる業務を担っている基幹システムをより変化しやすい状態に置き換えていくことで、ライフカルチャープラットフォームである『北欧、暮らしの道具店』のしなやかな進化をしっかり支えたいと考えています。

オフィスのミーティングスペースで談笑している

最後に

たまたま私が直近で携わっているのが業務寄りのプロジェクトですが、もちろんECメディア・スマホアプリの『北欧、暮らしの道具店』についても改善したい課題がまだまだあります。フロントエンドからバックエンド、インフラまであらゆる分野でスキルを活かせる環境です。少しでもご興味がおありでしたら、ぜひカジュアル面談をお願いいたします!

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