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天国に一番近い里へ、今年も行ってきました。

おはようございます。

雨の島根になりました。ずっとお天気だったので、草木がどこか嬉しそうに感じます。

さて昨日のことですが、所要のため大田へ向かうことがあり、その帰りに「そういえば今年はまだハナモモを見ていなかった!」と思いつき、邑南町の川角集落へ向かいました。…結果、全然「帰り」ではなくなったのですが。

川角(かいずみ、と読みます)集落では、2007年から地元の皆さんが耕作放棄地に花桃の樹を植えて、「天国に一番近い里」として地域おこしをされてきました。

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現在は2000本以上の花桃はピンクと白のグラデーションを作り出し、足元には菜の花を植えて、「桃源郷」という言葉がぴったりの、夢のような風景を作り出しておられます。

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昨年、今年と2年連続で、新型コロナウイルス感染症拡大予防のためにイベントなどは中止されていて、出店や休憩所の開設などはされていませんが、昨日も車がたくさん停められ、敷地内を行き交う人の姿が見られました。

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今年は桜同様、花が咲くのが早くて、昨日の時点で見ごろはもう過ぎていてちょっと残念だったのですが、それでも濃いピンクや白の色が目に飛び込んできました。

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のんびりとした空気の中、昨日は地元の方が椅子に腰かけてお茶をされている様子も。

例年だと集会所の周りでたくさんの出店があり、屋台や地元の方が作られたおはぎ、コーヒー、お漬け物など、おいしいものがたくさん販売されるので、それを楽しみにされている方も多いでしょうし、何より地域の方々の楽しみの一つでもあったと思います。多くの方が集まるからこそ、中止を余儀なくされているのですが、このにぎわいこそが地域のやりがいであり誇りであり、少しでも早くそのにぎわいを取り戻したい、と思っておられるのではないかなあ、と推察します。

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この花桃の樹を植えられ始めたときにお話をうかがう機会があり、正直「そんなことで地域づくりになるのかなあ」と疑問に思ったりしたのですが、今こうして木々が成長するのと同じように地域の力も成長し、皆さんが誇りに思っていらっしゃるようすが伝わってきて、まさに「シビックプライド」だなあ、と嬉しくなったのを覚えています。

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だからこそ、中止にせざるを得ないことはきっとお辛いだろうなあ、と思っていたのですが、変わらずに出かけて景色を楽しむ人々が多くおられることが昨日分かり、ちょっとホッとしました。

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今日は雨、そして、花の見ごろももうかなり過ぎてしまったのですが、お近くの方は出かけてみてくださいね。また、来年以降もぜひ、この季節にぜひ、ハナモモを楽しんでください!

こちらの川角集落を始め、ピクニックにいかがでしょう、という島根の場所について、過去の「時々、コラム」でご紹介していますので、良かったらこちらもどうぞ。




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