見出し画像

田舎暮らしは大変、だけど豊か。

ながせファームさんに毎週お願いしている「お野菜便」の中に、立派なふきが入っていました。

「こんなにたくさん、迷惑じゃないですか?」とながせさん。ふきは下処理が大変だから敬遠される方も多いのだと思います。が、私は自他ともに認める山菜好きなので、喜んで持って帰りました。

ふきは、多めの塩で板ずりし、沸騰したお湯でゆでます。

ゆで終わったら氷水にとって冷まし、すじを取ります。ここまでやらないとお料理の段取りはできません。

この「すじを取る」作業がひじょーにめんどくさい。でも、ゆであがってきれいなグリーンになったふきを眺めつつ、仕事のことや明日の段取りなどを、あーでもないこーでもないと考えながらすじを取っていく作業は、そんなに苦ではありません。

田舎育ちの私。自宅の裏にはふきがたくさん生えていましたが、父(無類の山菜好き)はそれだけでは飽き足らず、出かけた先でふきを見かけると他人の土地であろうとずかずかと入り込んで採って帰ってきたものです。

父は採集することで満足するので当然料理はせず、それを母がゆで、すじを取るのは子どもたちの作業でした。小さな頃から慣れ親しんでいる作業だから、懐かしさもあり、ほっとする時間になっているのかもしれません。その頃から、作業しながらぼやーっといろんなことを考えていたような気がします。

今回も夜な夜なふきのすじを取りながら、いいリフレッシュの時間になっているのを実感しました。

田舎暮らしは大変だけど豊か、というのは、自分が身をもって体験していたことなんだなあ、と、ふきのすじを取りながら懐かしく思い出しました。

おいしい煮物ができました!濃く味付けしてごはんのおかず!みたいにするのも好きですが、まずは今年の初物、じんわりと味付けした煮物で。

春の恵み、味わっていただきます。

*HPの方も随時更新しています。「島根のいいもの」を更新しました。よかったらご覧ください。


サポートありがとうございます。とてもとても励みになります。 島根を中心としたNPO活動に活用させていただきます。島根での暮らしが、楽しく豊かなものになりますように。