「本を1トン読みなさい」
くらしアトリエスタッフ、共通の趣味は「読書」です。ジャンルは違えど、常に活字に触れていたい!と、いろんな本を読んできました。
特に去年の冬から今年の春にかけては、法人の活動について迷うところも多く、とにかく何でもいいから知識を得たい!と、今まであまり向かわなかったテクノロジーやビジネス関連の本もたくさん読みました。
その中の1冊『働く大人のための「学び」の教科書』。
著者は東京大学の中原淳さん。とても中身の濃い、知りたいことがたくさん詰まった本でした。中原さんは仕事という側面から学びを論じておられたけど、生き方そのものにも通じるんじゃないか、と思いながら読みました。
人生100年時代と言われる今、「人生右肩上がりで60歳定年でゴール!」という時代は終わった。これからは、一度登った山を上手に下山したり、再び登山をすることが求められるようになる。そんな社会に対応していくためには、学び、変化し続けていくことが必要なのだ、でなければ山を降りられなくなったり、途中で遭難してしまう…
という考え方、とても共感しました。
そして、この本の中で学びのもっとも重要な要素として紹介されているのが「読書」。読書とは、知識のアップデートができるとても大事なツールなんです。
さらに本では、ヤフー株式会社の宮坂学社長の言葉を引用し、「本を1トン読め」と書かれています。
1トン読む、というのは「たとえ」かもしれませんが、でも実際に本を1トン読んだとしたら、かなりの知識が脳内にアップデートできるんじゃないかと、実感として感じられそうです。
試しに本の中のデータをもとに計算してみると、
1トン=1000000g。
本1冊の重さを400gとすると、2500冊に相当します。
なので仮に、年間100冊本を読む人であれば、1トン読むのに25年かかる。
例えば20歳から読み始めたとして、毎年欠かさずに100冊を読み続け、45歳の時にようやく、1トンということになります。長いな~と思うけど、ちょっと考え方を変えれば、45歳という年齢はほぼ人生の折り返し地点なのだから、残りの半分はかなり山の高い部分から世界を見ることができるのだ、とも言えますね。
ちなみに1か月に1冊しか読まない人は、1トン読むのに208年かかります…。
本を読み終わったとき(つまり今の計算だと25年後)、読んでいない人との差はどれくらいのものになるのでしょう。
『働く大人のための「学び」の教科書』の中では、読書のいいところは他者の経験や思考を代理学習することで、そこから自分の知識の地図を広げ、効果的な旅ができるようになる、と述べられています。
知識の地図が広がる…なんて素敵!
とにかく圧倒的な量—これだけ読んだんだ!と自分を後押ししてくれるような読書体験を、してみるのもいいと思いませんか?
好きなジャンルから始めるのも良いし、活字を読むのが苦じゃない方なら、あえて普段は読まない作家の本や、まったく縁のないジャンルの本を手にするのもいいんじゃないかと思います。学校にいた時って、好き嫌いにかかわらず国語の勉強のためにいろんな文章を読みましたよね?あれ、けっこういいと思うんです。
私は図書館で、「今日はこの棚から1冊借りる」と決めて選んだり、「今日は‘’と‘’のつく作家の本を絶対借りる」とかルールを作ったりしています。これで案外、新たなジャンルの本が好きになったりするので、おすすめです。
本はとにかく苦手!という方も、まずは1冊から。どの本を選んだらいいのか迷うときは、表紙の装丁で決めてみるのもいいですよ。
「シマシマしまね」でも、読書を楽しむきっかけになるようなワークショップを開催していく予定です。読書ってほんと、いいんですよ~。読書苦手!という方も一緒に、「本を読む」ということについて考えてみたいなと思っています。
【今後予定しているワークショップ】
ー読書をはじめよう 読書の楽しみ再発見!ー
2018年5月18日(金)10:30~12:30(予定) 場所 シマシマしまね
読書をしたい人、あらためて読書の楽しみを見出したい人、松江市のブックストアDOORさんと一緒に本の扉を開いてみましょう!
詳細はHPにて後日お知らせいたします。ぜひお気軽にご参加くださいね。
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