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お知らせ(オープン社内報)6月以降の「シマシマしまね」「くらしアトリエ」の形態について。

これからのくらしアトリエ及び「シマシマしまね」の形態について、6月より下記のとおりとさせていただきます。

社会情勢、経済活動、NPOとしての地域での活動、スタッフの作業量のバランスを考えながらスタッフ間で話し合ったものも、あわせて記しておきます。

※この方針は社会情勢を見ながら、3ヶ月ごとに見直します。

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「シマシマしまね」の施設のあり方について


1.完全予約制で貸し切りといたします。

「シマシマしまね」の施設は、昨年度までのような水木金(土)10時〜15時オープンというやり方ではなく、月に数回程度テーマを設けて、予約制の貸切の日を作り、お越しいただくスタイルに変わります(※島根県内に新型コロナウイルス感染者の確認がない場合に限ります)。

例)「原さんの竹かご販売会と森の緑を楽しむ時間」 (6/25~)など。

2.当面の間、不特定多数がいらっしゃるようなイベントは行わない予定です。

3.ご予約はオンライン上で行います(メールやInstagramのDM、LINEでも受け付けます)。詳細は別途お知らせいたします。

4.例年どおり、夏季および冬季は施設クローズとなります。


スタッフの働き方について

1.現在の土日に加え、水曜日を完全休とし、ホームページやSNS等の発信、メール等のやり取りも休業とします。

2.仕事日の半分は原則としてリモートワークとします。


「地域のものづくり支援事業」について(商品の販売等)

1.リアル店舗とは別角度の島根を発信する手段として、ネットショップを充実させます。オリジナル商品の企画開発や、「シマシマしまね」ならではのセット商品など、テーマを持たせ、地域と暮らしを充実させるような商品を提供いたします。

2.予約制でお越しいただいた際には、以前のようなショップスペースではありませんが、島根各地のおいしいもの・手仕事のものをご覧いただけるような場所も設ける予定です。

3.たくさんの方が集まるイベントは今後行う予定はありませんが、「うつわと暮らしを楽しむWEEK!」のように、企画を考えて皆さんにお越しいただけるような販売形態も、情勢を見ながら考えていきます。


「WEB発信事業」について(日々の発信等)

1.「くらしの学校オンライン」にて、クローズドな意見のやり取りの場、学びの場を充実させます。

2.「日々 綴る」、「時々、コラム」、レシピの公開、本の紹介、そのほかSNSでの発信は水・土・日曜日を除き、引き続き行います。

3. 写真データやイラストデータ、有料記事などをオンラインで販売することも検討しています。

4.発信内容について、「地域での学びや考え方」にシフトした記事に力を入れ、学びのヒントや地域での暮らしの楽しさを中心に発信していきます。

5.また、本来の事業ミッションである「地域と暮らし」をより充実させるため、小冊子の製作、シビックプライドの可視化などをプロジェクトとして推進していきます。


形態を変えるに至った背景

今回、新型コロナウイルス感染症の拡大予防のため、多くの人が「自粛生活」を送るという、いまだかつてない生活を経験しました。

くらしアトリエでは、3月くらいから施設の新たな運営形態を考えてきました。高齢者ばかりのちいさな集落で、病院も遠く、中には1日に3~4便のバスだけが交通手段、という方もいらっしゃいます。そういった集落に「よそから」通って活動をしている自分たちにとって、不特定多数の方を施設にお呼びするという運営形態はそぐわないかもしれない、と考えるようになったのです。

一方で、テレワーク・リモートワークの促進が呼びかけられるようになりました。

私たちは、立ち上げ当初(15年前)からスタッフの住まいが離れていたため、夏と冬はリモートワークを積極的に取り入れていました。島根県ではまだまだマイナーな働き方で、自営業以外の人は「仕事をする=どこかに出かける」という意識が強いという現状ではありますが、この機会に自分たちの働き方そのものをもう一度見直そうと、スタッフ間で話し合いを重ねてまいりました。

「施設に来ていただいて」「販売をして」「お金を受け取る」という従来のやり方以外に、自分たちが積み上げてきたもので新しい概念で運営ができないか、と模索をしてきました。

その結果、「シマシマしまねはコンセプトを発信する施設として立ち上げたもので、いわゆる"販売店(のみ)”ではないので、売るということを第一義とした形態ではなく、ご予約いただいた方に心ゆくまでのんびりしてもらい、お話をしたり、読書をしていただいたり、何もしなかったり…というオリジナルの時間を過ごしていただくことを目的とした施設にしよう」という結論に至りました。

その形態の中で、企画販売を行ったり、島根の良いものをお伝えしたりしていくことが、シマシマしまねの本来のあり方だと考えています。紆余曲折、考えに考えて、ちょっと元に戻った感もありますが…。

また、スタッフも漫然と事務所に「行く」ことで仕事をした「つもり」になるのではなく、業務をより真剣に行うためにもリモートワーク制を取り入れようということになりました。自粛期間中、事務所で行わなければならない作業(発送する商品の梱包・デザインの試し印刷など)以外は自宅で仕事をしていましたが、ほとんど支障がなかったことも理由のひとつです。

これからの働き方を模索しつつ、シマシマしまねをもっと良い施設にするために…変わらず島根の魅力を発信し、良いものをお届けするために。オンラインを活用した交流も、直接お会いしての交流も、自分たちなりに考えて本来の目的に沿った形に変化させていこう、と思います。

これは私たちの「新しい日常=ニューノーマル」に対するひとつの定義で、この定義に照らして「自分たちらしい仕事」をしていこう、という挑戦でもあります。他のお店や会社とは少し毛色が違っていて戸惑われるかもしれませんが、働き方のひとつとして、ご理解を頂ければ幸いです。

※「ニューノーマル」のとらえ方に関しては、宮田裕章さんのこちらの記事を参考にしています。良かったらご一読ください。

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今後は予約制となりますが、ご予約いただいた時間はすべてお客さまのものです。ゆっくりと、ちょっとした非日常を感じていただいたり、時には楽しい催しをしたりと、これからも変わらず施設を豊かな場所として発信していこうと考えています。

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「今日あいてるから行こう」とふらりと来ていただくことはできなくなりますが、ぜひ、「予約」というシステムをご理解いただき、ご自身のスケジュールと照らし合わせてお越しくださいますよう、お願いいたします。

お会いできる日を楽しみにしています。



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