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時々、コラム。

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1週間に一度程度更新していきます。 島根で活動するNPO・くらしアトリエが考える「未来を見据えた暮らし方」。 明るく、時に凛として未来に向かい、素敵に歳を重ねられる島根でありたい…
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#NPO法人

「1円も生まない仕事」は本当に1円も生んでいないのか

「1円も生んでないのに頑張っちゃってる」 この言葉、最近私たちスタッフの間でよく交わされるのですが、決して悲観的に言っているわけではない、というのが今日のコラムです。 くらしアトリエではNPO法人として現在、「WEB発信事業」「地域のものづくり支援事業」「地域デザイン事業」という3つの事業を行っています。 それぞれが関連性を持ちつつ、随時イベントを企画したり、パッケージやプロダクトのデザインを担当したり、という具合に事業を遂行しているのですが、この中で「活動の一番の核なの

「プライスレスな収入」という価値を作る。「嬉しかった」を積み重ねた2023年度のこと。

今日は「お金では計れない収入についての報告」なるものを行うことにしました、というお話です。 私たちくらしアトリエはNPO法人で、通常、年に1度の定期総会が義務付けられています。 今年度も、その総会に向けて準備を進めているところ。その中で感じていることを、今日はコラムとして綴ってみようと思います。 総会では活動計算の報告を行うのですが(企業で言うところの決算報告)、これとともに、「お金では計れない収入についての報告」も行おう、ということになりました。 もちろん法人として

ありがちな誤解を解きたい。

NPO法人として活動していると、「なんかNPO法人のこと、ちゃんと伝わってないなあ…」と思うことが多いのですが、今日の「時々、コラム。」はそんなテーマで書いてみようと思います。 「NPO法人として活動していて言われがちなこと」として挙げられるのは、 1.『ボランティアなんでしょ?』 2.『安く仕事(デザイン)してくれるって聞いたんだけど』 3.『行政からお金がもらえるんでしょ?』 4.『税金払ってないんですよね』 とかでしょうか。 1と2については、立ち上げ当初、本当

”続けていれば、誰かが見ていてくれる。”

以前のコラムで「NPO法人化15周年記念イベントをやりたい」という話を書きました。 そのあと、「2022年はイベントもうやりません」という話も書きました。 明けて2023年。 そろそろ来年度(4月)以降の計画にも着手しなければいけない時期です。 自分たちの中で「法人化15周年」は大きな節目なので、何か形に残したい…というのは思いとしてありつつ、さんざん迷っていたのですが、ようやく一つの方向性が見え、先週くらいから具体的に企画がスタートしています。 その企画の中で、立ち

ひそかに計画中のイベントに悩む理由。

常に「ここに住んでて楽しいと思う」企画を考え続けている私たちですが、今年度、いつもとは少し違う催しを新たに企画し、思いがけず頭を悩ませています。 先月、年に一度のNPO法人の定期総会を終えたくらしアトリエ。総会では、今年度(令和4年度)どんな事業を行うか、という「事業計画」についても話し合いが行われました。 毎年、議長である私が事業計画を提案し、スタッフの皆さんに承認をいただきます。また、計画を遂行するための予算案についても同様に承認をいただいて、初めて「よし、やるぞ」と

なぜ「はたひよどり」だったのか。~NPO法人の拠点が決まるまで。

「なぜこんな山の中で活動しているんですか?」 なぜNPOなのか?と並んでよく聞かれる質問です。 移転するということを先日お知らせしたのですが、そのことを踏まえ、せっかくここで活動しているのだから、という記録の意味も込めて、今週の「時々、コラム」では自分たちが「はたひよどり」に拠点を設けるに至ったいきさつや思いについて、書き留めておきたいと思います。 「はたひよどり」って何?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在私たちくらしアトリエの拠点があるのが「島根県雲南市大東

なぜNPO法人という道を選んだのか。

今日のタイトル、私たちにとても良く聞かれる質問なのです。 ショップも運営していて、「暮らしを楽しむ朝市」のようなイベントもやっていて、デザインの仕事もしている、それの主体がNPO法人だと分かると、びっくりされることも多々あります。 なので、今回のコラムでその経緯を書いてみたいと思います。 私たちくらしアトリエは、2005年3月にスタートし、さまざまな活動を経たのち、2007年11月に「地域づくり」の特定非営利活動法人(NPO法人)として新たなスタートを切りました。 ※法人