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時々、コラム。

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1週間に一度程度更新していきます。 島根で活動するNPO・くらしアトリエが考える「未来を見据えた暮らし方」。 明るく、時に凛として未来に向かい、素敵に歳を重ねられる島根でありたい… もっと読む
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記事一覧

お花見弁当作って、大切なあの場所へ。「かわいいランチ」今年もやりました。

今日の「時々、コラム。」は久しぶりの「かわいいランチ」のことを。 ※「かわいいランチ」とは…自分たちがおいしい!と思う食材でお昼ごはんを作り、風景の素敵なところや気の置けない場所でかわいくディスプレイしていただく、という、くらしアトリエの活動(?)のひとつです。 ここのところイベントの準備にかかりっきりだったのですが、3月のこの時期といえば…自然と「桃源郷、もう咲いてるかなあ」という話になります。 「桃源郷」とは、私たちが2021年12月まで拠点としていた雲南市大東町の

ちいさな決断の積み重ねが今をつくっている。

今日の「時々、コラム。」は「決断すること」について。 今月の20日からイベント「とのまち 春のおくりもの展」が始まるため、いまは諸々の準備に追われているのですが、日々が「決断する」の繰り返しというか、「決断を迫られること」の連続というか、とにかく日々、「決めないといけないこと」に追い立てられています。 久しぶりの「拠点以外でのイベント」ということもあり、企画段階から決めないといけないことばかり。当たり前といえば当たり前なのですが…。 今回の「とのまち 春のおくりもの展」

「ひたすら野菜を焼く会」をやってみた。

先日「ひたすら野菜を焼く会」なるものを、スタッフで開催しました! というのも、先日、本当にすごーく久しぶりにレシピ本を購入し、まさに最近、自分自身が感じていることがそのままタイトルになっている!と思ったからです。 野菜をシンプルに焼いて、スパイスの効いたものをちょっと加えるだけで、すごくおいしくなる、ということがレシピ本によって可視化されてる!という話から、じゃあいろんな野菜×調味料で焼いてみよう、ということになりました。 買い求めたのはワタナベマキさんの『毎日のおかず

自分が「本を探す」と、自分が「本を勧める」で考えたこと。

皆さんは、読みたい本を探すとき、どんなツールを使いますか? 好きな作家さんが決まっていて、新刊が出たら読む、という方もいらっしゃるでしょうし、新聞や雑誌で紹介されているものを読んでみる、という方もおられると思います。Amazonなど、ネット書店の「よく一緒に購入されている本」「あなたにおすすめの本」といった欄から探す、という方も多いのではないでしょうか。 私は、特に小説を探すとき「X(旧Twitter)」の検索を使うことがあります。 「おすすめ 本」とか「小説 すごい」と

スマホの写真をスクロールしてみたら。

先日ふとiPhoneのカメラロールを見たら、中に入っていたのが ・打ち合わせに伺ったおうちで出して頂いたイチゴとホワイトチョコクリームのプレートの写真 ・「三本松公園」の展望台からの出雲平野の写真 ・週末に行った出雲市湖陵町の「登土居」さんのランチと、とことんきれいな海の写真(noteで紹介してから、オットを連れて行きたくてもう一度出かけたのです) ・デザインの仕事で打ち合わせに伺った場所で出して頂いた、金沢のかわいいもなかの写真 ・通勤途中であまりにもきれいだったから車を

小説の中に出てくる「島根」について考える。

2024年もたくさん本を読むぞ!と、年末年始に何冊か興味のあるものを購入して休みの間に読んでいたのですが、そこで感じたとある思いが、今日の「時々、コラム。」のテーマです。 中島京子さんの「ムーンライト・イン」という小説に、「島根」という言葉が出てきました。詳しく言うとネタバレになってしまうのですが、「介護の仕事をしに島根に行く」という描写があり、「おっ」と思ったのです。 こんな感じで、小説に「島根」が出てくること、けっこうあるね、とスタッフと話しました。 例えば、三浦し

家事を管理したら暮らしが整った話。

今日の「時々、コラム。」は、家事について。 結婚して25年になる私。 独身時代はお世辞にも家事に勤しむタイプではなく、実家暮らしで親に甘えっぱなしだったのですが、もともと「生活」を豊かにすることには貪欲だったので、結婚後の毎日の家事はさほど苦にはなりませんでした。それは、今もそう。 ただ、「洗濯」にまつわる一連の家事(洗濯をする、洗濯物を干す、洗濯物を畳む、アイロンをかける)がどれも苦手で、オットがやったほうが格段にうまいので、これらはほぼ任せっきりです。 他にも、床のワ

島根には大学が2つしかない、という現実について~学びの選択肢を考える。

少し前に、X(旧Twitter)でバズっていたこの投稿をご存じでしょうか? 島根大学の准教授の方のポストで、たくさんの方がいいねをされています。一連のポストは次のとおり。 ツリーを見るとたくさんの反応があるのが分かります。 「知らなかった」「佐賀も同じです」「島根大学に行けばいいやん」などなど。 この投稿を見たときに一番驚いたのは、自分たちの中ではごくごく当たり前だった事象をそもそも知らない人が多い、ということでした。 ポストの内容は紛れもない事実で、島根に暮らすもの

年頭所感 2024年、やりたい100のコト。

2024年、最初の「時々、コラム。」です。 今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 毎年、年の初めには年頭所感として「こういうことをやりたい!」というのを宣言してきたと思うのですが、今年はいつもと少し違う目標の立て方をしてみたので、そんなお話を…。 社会人1年目の娘が帰省し、一緒に年越しをしたのですが、その娘が「2024年にやりたいことを100個考える!」と言って、一生懸命スマホに打ち込んでいました。 私は日頃、そういう類の…「ノートに書くだけでうまくいく!」とか「やり

2023年を振り返る。「時々、コラム。」&メリークリスマス!

今回は、今年最後の「時々、コラム。」ということで、1年の振り返りをしてみようと思います。 2021年の冬に出雲市へ移転し、「オープンスペース.美南」さんでの活動も2年を過ぎました。 今年の大きな出来事としては、 ◎NPO法人化15周年記念冊子の発刊と、記念イベントの開催 ◎うつわイベントの開催 といったところでしょうか。 ◾️NPO法人化15周年記念冊子の発刊 前年度からずっとあたためていた法人化15周年の企画として、冊子を発刊することができました! 15周年記念に

2023年「買ってよかったもの」の理由を書き出してみた。

今日の「時々、コラム。」は、2023年「買ってよかったもの」について。 この時期になるとnoteで盛り上がる「#買ってよかったもの」のハッシュタグ。 毎年、メンバーシップのサークル「くらしの学校」の宿題として「今年買ってよかったものを教えてください」というお題を出しているので、この時期になると「今年買ってよかったもの、なんだろう」と考えるのが恒例になっています。 ですが、今年は迷うことなく断言できます。「2023年、買ってよかったものは…ルンバです!」と。良かったことを書

「こうしてはいられない!!」を大事にしたい。(志賀直哉の言葉から)

今日の「時々、コラム。」はタイトルどおり、文豪・志賀直哉のことばについて。と言っても堅苦しい話ではありません。 私自身が、「おお!」と心を動かされ、そしてなるほど!と腑に落ちた経験について書こうと思います。 もう15年くらい前…まだ子どもたちが小学生で、くらしアトリエが法人化して数年が経った頃。大好きだった作家・原田宗典さんのエッセイ『し』を読んでいて、忘れられない経験をしました。 原田さんがエッセイの中で引用されていた、志賀直哉の『リズム』という随筆の一節が、強烈に心に

「いない」わけでは、決してない。「おとなしい」人でもいいじゃないか。

このnoteを書いている「NPO法人くらしアトリエ」、noteのフォロワー数はおよそ2000人。 ですが、日々の発信につく「スキ」の数はいつもひとケタです。 見ている人が少ないのか?と思いきや、コンスタントに数百名の方のビューがあるので、継続して読んでくださっている方は一定数いらっしゃるんですよね。ありがとうございます! 「読んだけどスキに値しないから押さない」ということなのかもしれませんが(もしそうだったら申し訳ない…)、私たちはこれを、「シャイな方が大勢読んでくださっ

地域づくりに「正解」はない。あるとすれば…

地域づくりに「正解」はない。あるとすれば、「住民の方たちが一生懸命考えた結果」が正解に一番近い形、なのではないでしょうか。 かつて活動していた「はたよどり」という地域に出会うまでは、「地域に賑わいを」が正解で、それが地域づくりや町おこしなのだと思っていました。 今日の「時々、コラム。」は、私たちの活動の原点であり、方向性に気づきを与えてくれた場所について綴ってみたいと思います。 今週、ふと思い立ってかつての事務所があった雲南市の「はたひよどり」へ出かけました。 2021