「子供に仕事を持たせること」子供の自発性を育てるだけでなく、親の人間力を育てる良いチャンス。
3歳。大人のやることを真似したい、一緒にやってみたい、自分のできることを増やして社会の一人として感じたい、そんなお年頃。
子供は自分のプロジェクト「仕事」を持つのが好きなんだろうな、と彼女を見ていて思います。
そして、きっと「家事」は小さい子供にとって、大人と一緒に出来るチャレンジングでワクワクする「仕事」。子供に手伝ってもらうと時間が2倍以上になるかもしれませんが、手軽にできる小さな冒険の良い機会です。
なので、わたしは出来るだけ手伝ってもらうようにしています。
注意してること。!マイクロマネジメントしない!
細かく指示をすると子供のモチベーションを削いでしまうので。
わたしたちが気をつけてること。
1)子供の「やりたい!」に感謝する🙏
2)子供のやりたいようにやらせてみる
3) 安全にできるように環境を整える
4)最小限に、でも大切なルールを教える(危ないことなど)
5)子供の成果を喜ぶ(きちんと出来てなくても関係ない)
6)子供がやり終わったところから、家事を続けて終える
7)最後に子供と一緒に、自分たちがやった成果を喜ぶ!(綺麗になった部屋や美味しいご飯など)
週末に久々に床をモップ掛けした時の写真 ↑
「お手伝いしたい!」「掃除したい!」と言われると、「ありがとう!そうしてくれると助かるよ!」と返します。
一緒にやっている感が出て楽しいし、何より喜んでしてくれるのが嬉しい。
モンテッソーリに通じること。
フィンランドの自主性を重んじる文化から、娘の自主性を重んじようと思ってやっていただけなのですが、そういえば、モンテッソーリに通じることがあるかもしれません。
モンテッソーリでは、「子供は本来自分の中に成長していこうとする〈生命力〉をもっていて、適切な時期に、適切な環境が与えられれば、自分で成長する」と考えるそうです。
子供をよく観察し、何に興味を持っていて、何を試してみたいのかを理解し、共感する。そして、子供が無理なくチャレンジできる環境を整えてあげる。それだけで良い。
家事の中でやる分には、お金もかからないし、移動も必要ない。むしろ家事の中で子供の「したい!」に応えることで、子供の生活力や考える力がつくなら、とても経済的で効果のあることだと思います。
意識していることで加えるなら、忍耐力と寛容さとユーモアでしょうか。ユーモアは特に気分を盛り上げるのに大事にしていて、せっかくなら一緒に楽しみたいので、歌を歌いながら、ダンスをしながら、お喋りしながらやっています。
仕事に通じること。
そして、時々思うこと。これ、仕事をする時にも通じると思います。
例えばわたしが勤めていたフィンランドのスタートアップのトップはマイクロマネジメントが多く、当時の社員はとてもやりにくく感じていました。細かく指示を出しすぎると、社員のやる気を削ぐことになります。
わたしはCXOとしてプロダクトリーダーを務めた際、ビジネスとプロダクト間のコミュニケーションを円滑にすることと、デザイナー、プログラマー、データサイエンティストのチームをまとめる役割がありました。マネジメントで注意していた点は、以下でした。
1)タスクを明確にする。タスクの課題、ゴール、求める質にたどり着く為のチェックリスト、優先順位などを皆に分かりやすく提示すること。
2)タスクを振り分けたら、あとは任せる。皆エキスパートなどで信頼する。
3)皆が仕事をしやすい環境を整える。コミュニケーションを円滑にするためにミーティングやワークショップを設定するなど。
4)ビジョンを明確にする。何のためにやっているのか、個人個人がなぜ大事な役割なのか、皆で把握する。
5)達成を祝う。みんなのおかげ。お互いに感謝しあう。
初めての海外での仕事で、不甲斐ないこともたくさんあったかもしれませんが、プロダクトのチームは仲良く、プレッシャーの高い中でそれぞれの責任を果たし、助け合い、時に会社を想って建設的な批判が出来る、一緒に切磋琢磨できる良いチームでした。
そこで感じたのは、良いチーム作りには小手先のテクニックよりも、真摯に向き合う姿勢のほうが大事だということです。
下手にテクニックで信頼を得ようとすると、逆にチームからの信頼を落とすことになります。不信感を募らせると優秀な人は去っていきます。出来る人ほどマイクロマネジメントをしがちで、人と向き合うのが下手だったりして、非常にもったいないと思いました。
子供は大人のマネジメントよりもっと大変。癇癪も起こす。感情を言語化できない。大人の助けがないと生きていけない弱い立場。本人達もそれをよく分かっており、泣いて叫んで「助けて!手伝って!分かって!」と訴えます。
小さい人達と一緒になって立ち止まり、一緒になって見て感じて、共感する。そして応援する。
いつも上手くできないかもしれないけど、わたしたちは毎日これをやっている。娘達はわたしの人間力を鍛えてくれる、一番のコーチだと思います。
人間力鍛えてくれて、ありがとう。
仕事に育児に毎日向き合っている、お父さんお母さん、お疲れ様です。
子供が小さいうちは、ろくに休憩する時間も自由時間もないですが、こうして写真を振り返っていくと、子供の成長の中に、子供の笑顔の中に、親としての貢献を感じます。
そして、子供の持つ<育つ力>をそのまま伸ばしてあげれるように、子供に真摯に向き合うことが、わたしたちができる一番の贈り物だと思って毎日頑張っています。
日々頑張る中で、私たち自身にも忍耐力・寛容さ・ユーモア・観察力・想像力等がついていると思います。そうすると、子供を育てているようで、逆に育児をすることで人間力を育ててもらってるんだな、と思いました。
そうすると、わたしをさらに成長させてくれる娘達に「ありがとう」という気持ちが大きくなってくる。
大変な修行ですが、お互い頑張りましょう。
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