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【イベントレポート】天鷹酒造と考える究極の「クラフト酒」

こんにちは。KURAND公式note編集部です。

KURANDでは、商品を製造してくださるさまざまなパートナー酒蔵とともに、新しいビジョンの浸透や深堀りをする場を「ビジョンドウィズ」と称し、毎月ディスカッションを交わしています。

第14回の「ビジョンドウィズ」にお越しいただいたのは、クラフト酒のオンライン酒屋「クランド」で販売する日本酒「カエルの田中さん」や、リキュール「蜂蜜から、甘やかされちゃうやさしいミード酒できちゃいました。」を造っていただいている天鷹酒造さん(栃木県大田原市)です。

今回は天鷹酒造より代表取締役社長の尾崎さん、営業部長の森田さんにお越しいただきました。KURAND(クランド)との商品開発についてや「クラフト酒」についての考えを伺いましたので、その一部始終をご紹介します。

美味しい、安心、楽しい酒

天鷹酒造さんは、栃木県大田原市の、周りを緑の田んぼに囲まれた小さな酒蔵です。古くから稲作が盛んな農村地帯において、地元の米と水をつかった自然の酒造りを目指し、地域の農家と取り組んできたのが「有機米酒造り」でした。クランドで販売している「カエルの田中さん」も、有機栽培で育てたお米で造られています。

この有機米でのお酒造りについての思いを訪ねると「私たちのお酒づくりのコンセプトは”美味しい、安心、楽しい酒”です。この中でも”安心”を実現させるためにとったのが”有機米”での酒造りでした」と尾崎さん。

「私たちは日本酒のほかにもハチミツで造るミード酒も製造していますが、これも自然のハチミツを使用してできているので、ナチュラルでオーガニックなお酒になっています」と話してくれました。

さらに有機米での酒造りについて聞いてみると「私たちが有機米を使用した酒造りを始めたころ、まだあまりこの”有機”という言葉が浸透していないころでした」と尾崎さん。「それでも酒造りにおいて世界基準で認められた技術をもって、”美味しい、安心、楽しい酒”を提供したいと考え、厳格な規定のもと2005年に登録認証機関の認証を受け、”有機日本酒”と名乗れるようになりました」とこれまでの経緯と苦労を教えてくれました。

「それでいうと、この『カエルの田中さん』はとてもいい商品になったなと感じています」と尾崎さんは続けます。「ラベルやネーミングから興味を持ち、飲んだら美味しい。そこからラベルや商品ページを見ると、オーガニックな有機日本酒であることを知れる。私たちが目指す理想の形に近いと感じています」とKURANDとの取り組みの意義についても話してくれました。

この地域、この年だからできる味わい

KURANDはECサイト「クランド」で販売する多種多様なお酒を表すために、「クラフト酒(しゅ)」という言葉をオリジナルで作りました。さまざまなパートナー酒蔵にもご意見を伺いながら、その認知の拡大に挑んでいます。天鷹酒造さんにも「クラフト酒」をどのように捉えているか尋ねてみました。

「クラフト酒」という言葉について、「実はミード酒ってとてもクラフトなお酒だなと思っています」と尾崎さん。「ミード酒は、ハチミツを発酵させた醸造酒で、人類最古のお酒といわれています。日本酒やワインなどよりも歴史が深く、より自然と密着したナチュラルなお酒だと思います」と話します。

「ハチミツって同じ産地で同じ花から採れたものでも毎年味が違うんです。原料はハチミツだけのシンプルなお酒なので、ハチミツの味が少し変わるだけで、出来上がりの味わいにも大きく影響します」と続けます。

「たくさんの醸造所がそれぞれがその地域やその年ごとの個性を受け入れ、自分たちにしか造れないミード酒を造る。造り手としては本当に楽しいお酒です」とミード酒の魅力を教えてくれました。

「世界を見ると、ミード酒といってもドライタイプなものや発泡タイプのもの、熟成したものなどもあったりと、まだまだいろいろな可能性が秘められているお酒だと思っています」と森田さん。

「産地の違い、花の違い、そして養蜂所の数だけハチミツの味わいにも種類がありますし、もっと様々な挑戦ができると考えています。今後よりいっそう多くの方に新しいお酒を届けていきたいです」と今後の展望についても話してくれました。

KURANDでは、個性豊かな新しいお酒を、酒蔵さんと一緒に日々開発しています。今後もこだわりを持った造り手と一緒に、多くの方の手に美味しいクラフト酒を届けていきたいと思わせてくれるお話でした。KURANDはこれからも常に新たなお酒との出会いを求めて、思わず見に来てしまうようなお店を目指していきます。

ディスカッションの後は、恒例の懇親会。天鷹酒造さん、ありがとうございました!

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