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展示撮影を終えて

こんにちは

何度かお知らせをさせていただいていた
木と和紙のイス【紙木折々-しきおりおり-】の展示撮影が無事終えたことをご報告します。
展示演出の内容は後日にして今回は展示撮影を通じて学び得たことをまだ体感が残っているうちに記していこうと思います。

お時間のある時にご覧いただけたら嬉しいです。


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それではさっそく

今回の展示は現在一時販売を停止している
木と和紙のイス【紙木折々-しきおりおり-】の再販に向けて準備の一環での取組みとして行いました。

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■なぜ川越で?


この展示は当初、行う予定がなく急遽決定をした事でした。
元々は新潟県で9月末に開催予定だった業界の展示会[全国建具展示会]に紙木の椅子を出展する予定で準備を進めていましたが新型コロナウィルス感染拡大及び緊急事態宣言によって開催の中止が決まり、計画をしていた内容がストップ。

▼当時の展示計画イメージ図案

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当時の状況では展示会開催は確かに難しいところではあったと思います。
主催者側の方々も苦悩したと察します。
自分たちにとっても紙木の椅子を一般の皆さんにご覧いただける機会と考えていたので、正直残念でした。
程度の誤差は抜きにして、コロナ禍によって思うように出来ない人の気持が分かった気もしました。

なるほど
なかなかもどかしいものですね、、

ただ、仕方がないと言ってこのまま考えていた紙木の椅子展示計画を終えてしまうほど諦めがつく性格でもなく、別の道を見つける方向に舵を切りました。
埼玉県川越市にある産業観光館小江戸蔵里さんのギャラリー展示室があります。嘆いていてもコトは進みませんし、予約状況を確認して空いていた10月22日、23日に全国建具展示会で出来なかった展示を蔵里さんのギャラリーで行う運びとなりました。

ザっと小江戸蔵里さんで展示撮影が決まった経緯はこのような感じです。


■作品から始める理由


展示演出は木と和紙のイスがシリーズ【紙木折々-しきおりおり-】として再スタートを切るためにもう一度、紙木の椅子の原点を回帰、自分たちでも再確認を出来る展示空間にしようとしました。
なので、どちらかと言うと「作品」の色が強く出た展示空間、インスタレーション的な空間です。

▼小江戸蔵里ギャラリーでの展示計画案

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ボクの中では、自社のオリジナル商品を販売していく。
そのためにはどんな作風、雰囲気、特徴を持った商品を発信しなければ、小さな事業所の商品には見向きもしてくれないだろうなぁ

そんな考えもあり、作った製品をすぐ商品に移行しないで、


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原点や背景を形にした「作品」から職人の手仕事と機能に目を向けた「製品」、そして使い手の皆さんの生活の中における「商品」に移行していく。
という3つの視点でもって紙木の椅子という存在を知っていただけるよう写真や動画でお伝えしたり実演体験の機会をつくり、順々に商品として認知、信用を得ていく順序ではないだろうか、


▼商品化までのイメージ

意図やメッセージ、物語性が色濃く出る「作品」

機能や技術が重視される「製品」

皆さんへ届けていく「商品」に展開

これが正解かどうかは掴めていませんが、そう思って取り組んでみています。


■終えてみて


と、ずいぶん偉そうなことを考えていたものの
今回「作品」として空間制作に没頭しすぎてしまい個人的な満足に陥ってしまってはないだろうか、ともう一度問いかけているところです。
そう、これから再販なのでスタートも切っていません。

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ここまでの行動の目的は、
「紙木の椅子」を皆さんに届けていくこと、です。
そもそも和紙に座ることすら今までにない体験であり、見知らぬモノ。
使い手の生活の中で、いつどこでどんな場面で使って良いのか、想像がつかず相手を迷子にさせてしまいます。
そうしたことも伝えていくことも必要になってきます。
ですので今回の展示撮影はゴールではなくて準備の一つ。
ついついやり終えた安堵感に浸ってしまいそうになりましたが、やってみたからこそ見えた課題ですね。


ここから始まっていくのだと自分に言い聞かせて。

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今回の展示撮影に向けて力を貸してくれた方々、足を運んでくれた方々、場所をお借りした小江戸蔵里さん、心より感謝申し上げます。
決して一人ではたどり着かなかった事柄であり、人と人とのつながりがあって成り立っているのだと改めて痛感したことも大きな学びでありました。

ということで、今回はただただボクの反省会の内容でありました。
インスタレーション「紙木の庭」という展示空間のお話は改めてお話していきますので、お付き合いいただけたら幸いです。


それでは、ご覧くださりありがとうございました。


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