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たいせつにしたい場所

こんにちは

前回はkuramoco design projectということでお客さんのためにデザインした木のスツールのお話でした。
ここで納品を終えましたので、後日その辺りのお話をしていこうと思います。

▼ひとまず経緯を中心に綴ってます。

よろしければご覧ください。


では本題に入っていきます。

今回は木と和紙の椅子「紙木折々(しきおりおり)」にまつわるお話です。
以前に少しだけ(ほんとにチラッと)触れたのですが、木と和紙の椅子が現在埼玉県寄居町にある「埼玉県立 川の博物館」に置かれています。

展示ではなくて使用品として、何か企画展ともなれば展示室の腰掛け用としてご使用いただいております。


ではなぜ今回のお話は木と和紙の椅子が川の博物館さんとの関わりがあるの?
その辺りを経緯も織り交ぜてお話していこうと思います。

お付き合いいただけたら嬉しいです。

それではどうぞ


■あれはコロナ禍になるちょっと前

埼玉県立川の博物館さんとの関係が始まったのは2020年の初め

そう、新型コロナウィルスが世界中で猛威を奮い始めた年です。
その時に木と和紙の椅子の初期モデル「紙木(しき)のスツール」を博物館で利用したい、そしてこれから開催する企画展が埼玉県の林業と木材にまつわる内容ともリンクする(地場産材を活用した作品)ので購入させほしい、という依頼がキッカケでした。

購入するということで、今後も企画展の度に紙木のスツールを使っていきたい、ともおっしゃってくださり我々としてもスゴく嬉しいお話だと思った記憶があります。
しかし、多くの人、場所がそうであったように新築コロナウィルスによって世の中がストップしてしまいました。

当時は最初の緊急事態宣言によって博物館そのものが臨時休館、それに伴い企画展も開催未定。延期とも中止とも出来ない状況。もうこればかりはどうにもならないし、混沌として見通しもままならない時だったので中止も覚悟していました。

先行きが分からなくても準備は進めていた

その後、緊急事態宣言が明けてから博物館も開館し始めたところで一報が。なんと期間を短縮して予定していた企画展を開催すると。
(後に控えていた企画展の時期をずらしたらしい)
ボクは新型コロナウィルスで騒ぎ出した辺りに展示準備の様子を知っていました。
どう転ぶか分からないけれど、それでもやる事をやろうとしていた姿は今でも記憶しています。

諦めない姿です。

だからこそ、会期が短くなろうとも開催されたことにすごく嬉しかったし、なんとも言えない気持ちになりました。

実際の展示風景

展示を見に伺った際に担当者さんとの会話では
諦めなかった想いが報われて良かったですね、
そんな感じの言葉を伝えた気がします。


■これからも良い関係で

関係の始まりはなかなかの印象からだったし、日はまだ浅いですがボクにとっては思い入れが強い場所です。

そう、自分たちが作ったモノがただ置いてあるだけじゃなくて、あの時の出来事と人と想いと、が積み重なり同じ時間を共有したとても印象深い場所。

あれから企画展の時には紙木のスツール(座面を縫製型に交換)もセットで腰掛け用として引き続き使っていただいてます。
そして今年入ってから、紙木のベンチも置かせてもらいました。(ベンチはkuramocoから提供です)

紙木の椅子 ベンチ型も仲間入り

先日伺った際には事前に許可をいただいてボクが希望した博物館内の場所で写真撮影させていただきました。
わがままを受け入れていただいたことに感謝です。

通常は展示室にスツール、図書コーナーにベンチが置いてあります。
※実際に座れます。

展示室にスツール
図書コーナーにベンチ

7月9日からは新たな特別展が始まります。
(※詳しくは博物館ホームページをご覧ください。)
展示はいつも学びが多い内容になっています。
ボクも行くといつも何かしら(自然由来の素材の原型とか)学んでいますし、撮影時も多くの小学生が課外授業で来館していました。


埼玉県立川の博物館は大きな木造水車がランドマークとなっていて、直ぐ近くには荒川が流れ、自然が身近に感じられる博物館です。
また屋外にはプールなどの水遊び場もあるので、梅雨が明けたら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

その時に木と和紙の椅子に腰掛けてもらえたら、すこぶる嬉しいです。

ということで
埼玉県立川の博物館と木と和紙の椅子との繋がりをお話させていただきました。
これからも良い関係を構築していきたいと思います。

ここまでご覧くださりありがとうございます。

それではまた。


▼紙木折々シリーズはこちらから▼


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