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短編小説

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【短編小説】真夜中の歩道橋

【短編小説】真夜中の歩道橋

EP1:価値観と選択肢

僕には、価値がない。
だから、当然、なにかを選ぶという選択権すらないのだ。

親の言うことを聞いて学業に励み、親の顔色を気にしながら生きていく。
そんな毎日でもいいと。そんな人生でも神様は許してくれると信じていた。

しかし、1つだけ親の言うことを守れなかったことがある。
それが大学だった。
親には名門校に入れと言われていて、その通りにしようと勉学に励んでいた。
でも、3

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