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第5回 くらがく(政治について)

「若者の政治離れ」「政治ってなんだか難しい…」

私たちの生活に密接に関わっているはずだけど、とっつきにくくてよく分からない「政治」。今回は「政治ってなんだろう?」をとてもシンプルにまなび、自分たちの生活との関係について考えてみました。

講師は若者と政治のコネクター

未来を見据えない政治を変えるために、大学時代に若者と政治を繋ぐ活動を始めた原田謙介(はらだけんすけ)さん。岡山県津山市生まれ、倉敷市・岡山市育ちのハラケンさんは2019年に東京から岡山へ戻り、政治家としての活動をスタート。現在35歳という若さで若者視点の政治を目指すハラケンさんに「政治って何だろう?」という素朴な疑問に答えていただきました。

政治を学ぶではなく、政治に出会う

「若者の政治離れ」はよく耳にする言葉ですが、なぜ政治離れするのか?ーそれは政治に出会う頻度が少ないからではないでしょうか。例えばご年配の方であれば年金や医療費、生産世代の方であれば消費税や労働環境、といったように社会に出て働き始めると政治に触れ合う機会はぐっと増えます。でも実は普段は意識しない政治は若者にとっても非常に身近な存在。例えばコロナ禍での一斉休校や昨今の大学受験改革だって政治によって決められています。

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ハラケンさんと政治

以前、ハラケンさんがアジア最貧国バングラデシュを訪れた時のこと、帰国の際に「バングラデシュは日本を越える」と言われて印象的だと語ってくださいました。一見すると日常生活にあまり関わりがないからといって若者が政治に参加しないのは違うと警鐘を鳴らします。社会はどんどん変わっていき、いずれ若者も年をとると現在直面している問題が更に複雑化し、大きくなってのしかかってくるのです。そんな若者の負担をどんどん減らしたい、という若者目線のハラケンさん。そんな彼は「人の自由を増やす」政治の実現と「半歩先にいる政治家」について語って下さいました。

「人の自由を増やす」政治とは

現在の社会では同性婚の承認や貧困等、様々な問題が山積していますがこれらは政治によって変えることが出来る、つまり人の自由を増やすことが出来る事柄です。もちろん変えることが全てではありませんが同性婚の承認によって国民が幸せになったり、貧困や格差是正によって選択肢が増えたりすることは社会にとってプラスではないでしょうか。ハラケンさんの理想とする政治観だそうです。

半歩先にいる政治家

政治家って何をしているか分からないし、どことなく遠い存在ー。しかしハラケンさんが理想とする政治家はみんなの「半歩先にいる政治家」。私たちと同じ社会・生活にいながら情報をキャッチし、それを世の中を変える力にできるという、素敵な政治家像もお話ししてくださいました。

半歩先の政治家

政治ってあまりいいイメージがない…?

政治といえば、喧嘩中の国会中継、汚職、政治とカネ…どことなく悪いイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、政治は確かに私たちが暮らしている社会を改善しようとしてくれています。例として挙げられたのは「子ども」に対する政策。未来を担う「子ども」に対してフォーカスされた政策が実現されようとしている動きに私たちも自分ごととして捉えることができました。

ハラケンさんの海外経験とそこから考える日本の政治について

世界40カ国以上を訪れたことがあるハラケンさん。参加者から他国と比較して日本の政治の在り方はどうかという質問が投げかけられました。問いに対してドイツを例に挙げて政治の関わり方の違いについてまなびました。日本では「政治について考える」「政治参加」といえば「選挙」ですが、ドイツではもっとカジュアルな話題だそうです。友だちとカフェに行って、気楽に話が出来るような…、政治がそんな身近になったら良いですね。

参加者からの感想

今回のくらがくは比較的若い世代の方が多く参加してくださいました。「政治について学んだのは学校の公民の授業以来」「選挙権を来年持つ」そんな参加者の皆さんは様々なことを学び、積極的にハラケンさんに質問していました。

政治家は堅いイメージだったけれどハラケンさんと話してみるととても人間味があったので政治のハードルが下がった気がする。
他国では選挙以外の政治参加の方法がカジュアルな形で存在すると知って、自分も身近な話題として政治の話をしてみようと思った。

最後に

今回のくらがくで政治家に政治の話を聞くという貴重な機会を実現させることが出来ました。政治と自分の生活のつながりを知ることで政治をより身近に感じることが出来たのではないでしょうか。政治との繋がりを意識するタイミングは世代によって、また置かれている状況によって違うかもしれませんがそれについて話してみるのも楽しそうですね。今回も非常に「まなび」になりました。ハラケンさん、貴重なお話をありがとうございました。そして参加者のみなさんも、素敵なご意見とお時間をありがとうございました!



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