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【講座レポート】早稲田大生×クラダシ~SDGsやフードロス問題を学ぶ!クラダシ提携講座の様子をお届け~

株式会社クラダシでは、学生にフードロス問題の理解を深めてもらうことや、社会課題をビジネスの力で解決することについて考えるきっかけを作るため、大学や高等学校で講義を実施しています。

クラダシは2022年4月より、早稲田大学法学部の提携講座「持続可能な世界への法―Law and Sustainability入門」の開講を支援しています。

その中で、5月2日(月)と翌週の5月9日(月)の2週にわたり、フードロス問題や社会課題の解決に向け、企業がどのような取り組みをしているかを題材とした講義を行いました。

今回は、そんな講義の様子をお伝えします!

早稲田大学での講義の背景

クラダシは、「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」をミッションに掲げ、社会貢献型ショッピングサイト「KURADASHI」を運営し、フードロス問題の解決に取り組んでいます。
また、自らが社会貢献活動を行うために創設した基金「クラダシ基金」を活用し、食育やSDGs教育、地方創生事業にも力を入れています。その一環として、学生にSDGsへの取り組みやフードロス問題について理解を深めてもらうことを目的に、大学や高等学校でフードロス問題や社会課題に関する講義を実施しています。

一方、早稲田大学では学生がフードロス・食品ロス問題を考える場や、行動変容を起こすきっかけを作りたいと、映画「0円キッチン」の上映を行うシンポジウムなどを行ってきました。
クラダシは、「0円キッチン」のダーヴィド監督が日本を舞台に制作した映画「もったいないキッチン」の特別協賛を務めており、早稲田大学で行われた映画の上映会をきっかけに、本講義の開講が実現しました。

その他詳細はこちら
▼クラダシと早稲田大学法学部の提携講座に関して
https://corp.kuradashi.jp/news/22-03-30/
▼早稲田大学 中村民雄教授とクラダシ代表 関藤による対談記事
https://www.waseda.jp/folaw/law/news/2022/03/16/15482/

5月2日(月)の講義の様子

5月2日(月)の講義は、関藤がクラダシを創設した背景や思い(※)のほか、SDGsとフードロス問題の最新動向と日本の課題に関して、クイズを交えながら進められました!

※ 関藤のクラダシ創設の思いを語った代表インタビューはこちら
https://note.com/kuradashi/n/ne40d28ea8644

今回は特別に講義の一部をご紹介します。

〜日本のフードロス問題〜

日本のフードロスの量は年間570万トンと言われており、これは世界の食料援助量の約1.4倍と言われています。(※)一方で、日本の子供の貧困率は13.5%にも昇り、7人に1人の子供が貧困状態であるのが現実です。私たちはこの現状にしっかりと向き合わなければならないということを考えさせられます。
※フードロス量は、5月2日講義実施時点での情報です。

〜廃棄の理由〜

フードロスの危機にある商品は、賞味期限切迫、パッケージ変更や少しの傷、規格外など様々な理由があります。
特に、「3分の1ルール」(※)は、初めて知る学生も多く、驚いたという感想も多く生まれていました。

※3分の1ルール:製造日から賞味期限までの期間を3等分し、納品・販売期限を設ける商習慣。例えば、ある商品の賞味期限が製造日から3年あるとしても、賞味期限まで1年を切ると、賞味期限が1年近く残っているにも関わらず、その商品はスーパーなどに納品できなくなり、メーカーに返却されてしまいます。

日本は他の国と比べて厳しすぎると問題となっている

その他にも、季節イベントの商品です。例えばクリスマスの後には、クリスマス仕様のパッケージが施された商品は販売できず、廃棄になる可能性が高いという背景があります。

クラダシでは、2022年2月のバレンタインのあと、「私たちのバレンタインは2月15日から始まります(※)」と題して、都内2箇所でPOPUPを開催するなど、季節性フードロスの削減にも取り組んでいます。

※ クラダシのバレンタインポップアップの詳細はこちら
 https://kuradashi.jp/blogs/kuradashi-magazine/571

関藤の話を受け、消費者がフードロスを削減するためにできること、自治体との連携内容、クラダシの今後の展望など、学生から様々な質問が投げられました。

その後、「もっと学生にKURADASHIを知ってもらい、フードロス削減の輪を広げていくために何ができるか」という議題で、グループに分かれてディスカッション開始!

ディスカッションを行う学生たち、どのグループも熱心に話し合いが行われていました!

・サークルのイベントの際に購入するよう呼びかける
・共同購入制度の導入
・学園祭や講演会、ライブなど、大勢が集まるイベントに絡む業者との提携
・高校のカフェテリアや、学食との連携
・一人暮らしの学生向けに販売
・SNSの活用

など、学生だからこその、多種多様なアイデアが発表されました。

その他にも、早稲田大学近くの学生がよく行く飲食店(いわゆるワセメシ)にKURADASHIのチラシを置いたり、ワセメシとコラボするといった意見も!

ディスカッションを経て、学生から出た案

短い時間でのディスカッションだったにも関わらず、多くの意見が出ました。
講義終了後も熱心な学生が関藤のもとに質問に行くなど、最後まで学生のフードロスに対する関心の高さに驚きました。

5月9日(月)の講義の様子

翌週の講義では、KURADASHIのパートナー企業である、日清オイリオRS営業部 課長の楫さまに登壇していただきました。

フードロス削減や環境配慮への取り組みについてお話しいただいた後、新商品に採用する容器、包装(印字)などについてサステナブルな視点からの開発提案がグループワークの課題として出されました。

容器のデポジット制度や、量り売り、二重包装の廃止、その他見栄えのための過剰なプラスチックの使用をやめる、といったものがありました。

2回の講義を終えて学生からは、「これまでSDGs先進国であるヨーロッパに注目して大きな概観を捉えがちだったが、日本国内にもクラダシのような企業があり、もっとミクロに視点を置いていきたいと思った」といったものや、「今回の講義で初めてクラダシの存在を知り、『関心がある、無いに関わらず、当事者全体が得するようなシステムをビジネスによって作り、利用してもらう』というクラダシの考え方が、とても大きな発見だった」、「SDGsの諸課題についてなんとかしなければいけないと思っている人は若者に限らず多いと思うが、それをシステム化し、『誰もが気軽に参加できる』ものにすることが大事であるということを改めて痛感させられた」といった感想が寄せられました。

早稲田大学 中村民雄教授のコメント

「持続可能な世界への法―Law and Sustainability入門」は、現代の喫緊の問題を扱っています。地球規模の環境から日々の我々の生産・消費生活に至るまで、どの局面においても、すでに我々は環境の、社会の、経済の持続可能性を直接間接に脅かす当事者になっています。それを自覚し、将来世代に引き継ぎ可能なよい環境・社会・経済に向けて一人一人ができることは何か、法律を作って集合的にやらねばならないことは何か、国を超えて世界的にやるべきことは何か、を考えなければならない時代です。まさにその自覚を高め、改善策の検討と実践を推進するのがこの講座です。この講座を、フードロスの削減の面でビジネスの視点から、一人一人ができることに具体化して実践を呼びかけているクラダシ社と提携して開始できたことは、幸せの限りです。実際、今回開講の本講座では、現代のこうした実践的課題について、学生がグループに分かれて、長期的視座にたつ法学の視点と流動する社会に対応する柔軟なビジネスの視点を織り交ぜて、政策や法案の概要を考えることに取り組みました。初年度の経験を踏まえて、さらに内容を充実させていける、その手ごたえを感じています。

クラダシ 代表取締役社長CEO・関藤のコメント

食品衛生法、食品表示法、食品安全基本法、食品ロスの削減の推進に関する法律(略称 食品ロス削減推進法)など、食にも実に多くの法律があります。サステナビリティを考えるとき「バックキャスティング」や「アウトサイド・イン」の思考がとても重要です。
「持続可能な世界への法―Law and Sustainability入門」においては、環境性・社会性・経済性、3つの合理性が生み出すサステナブルなクラダシメソッドについても講義させていただきました。「行動が意識を変える」ことを授業を通し伝えたかったので、自分ごととして熱心に受講いただき、ディスカッションも意見闊達。学生の皆様から頂いた感想文を拝見しても良いきっかけになったことが綴られていました。
誰ひとり取り残さないSDGs、その目標達成の為にもクラダシは誰もが気軽に参加できるサービスの拡充を目指しています。
皆さま、この講座を機にクラダシと一緒に未来をアップデートしていきましょう!

最後に

クラダシは今後も学校との連携を強化し、学生に社会課題やSDGs、ビジネスについて考える機会を提供してまいります。
またクラダシでは、地方農家の課題解決に挑む社会貢献型インターンシップ「クラダシ チャレンジ」を実施しています。今までのクラダシチャレンジの様子は下記よりご覧ください!

▼クラダシチャレンジの詳細はこちら
https://www.kuradashi.jp/fund
▼2021年6月に行われた北海道仁木町でのクラダシチャレンジ

クラダシチャレンジに興味のある方はFacebookグループである、クラダシStudentへご参加ください!こちらでは、クラチャレの優先募集の他、様々な案内を優先的に行っております。
またクラダシチャレンジ公式Instagramを開設しましたので、是非フォローをお願いします。クラチャレ開催中の現地の様子やこれまでのクラチャレ参加者の声を発信する予定です。
▼クラダシStudent (Facebookアカウント)

▼クラダシチャレンジ公式Instagram

クラダシは中途採用も大募集中です!クラダシのフードロス削減への取り組みをはじめ、地方創生や教育事業に興味を持っていただけた方は是非ご応募ください。
熱い思いを持った方の参画をお待ちしております!

※本noteの資料や情報は講義実施当時のものです。


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