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本の紹介!第5回「本屋のこれからについて考えてみる」

「本屋のこれからについて考えてみる」という雑談から、本を紹介してみた

前回、本屋のこれからにまつわる話をしてみて、本好きのゆうといとぽんが、お互いにPOPを書いておすすめの本を紹介してみました。

本を読む人の姿が希望になる

いと: 私は今回のゆうちゃんの選んでくれた本は、本を読んでいる人が写っている写真集じゃないかなと予想したけど、どうかな?
ゆう:当たってるよ!
いと:わ!はじめてゆうちゃんの選んだ本、当たった。笑

POPと本がコチラ!

ゆう:今回はね、POP書く時点から自ら当たりにいった感あるよ。笑 選んだ本は、アンドレ・ケルテス『ON READING 読む時間』でした!ずーっと欲しかったんだけど、写真集って高いやん。だから買えてへんくて、でも大好きな本屋さんが閉店する時にそのお店で買った、思い入れのある本。ひたすら本を読んでいる人の姿が出てくるの!(ページをめくって見せる)
いと:へ~、モノクロの写真集なんだ。また雰囲気がいいね。
ゆう:そうそう。街角で本を読んでいる人の姿が出てきて、見てると楽しいの。今回は、いとぽんも知ってるかなーと思いながら選んだ!
いと:写真集ってすべてが行間みたいなものじゃん。文字がない分、考えたり想像する余白があって、そういうところが好きだな。
ゆう:本をあまり読まない人でもページを開きたくなるし、「こんなに本を読んでいる人もいるやん」って、希望になる気がして。前の対談でも出てきた話やけど、みんなスマホを見ている中で、本を読んでいる人の姿をたくさん見られるって素晴らしいなと。みんな撮られているところに気づいてへん様子で、そこも魅力のひとつやと思ってる。

偶然が転がっている場所だから足を運びたくなる

ゆう:前回のラストで、いとぽんの選んでくれた本を予想した!「まだまだ知らない夢の本屋ガイド」!
いと:
あー、それもいいよね!でも今回は、きっと当たらないなと思って、2023年に発行された新しい本にしたの。友田とん著『ナンセンスな問い』という本。

POPと本がコチラ!

ゆう:わ、書影だけ見たことある!読んだことはない。本屋のない町におると、新刊には弱いんよ。バレとる。笑
いと:これはエッセイなんだけど、著者が日常のなかで浮かんだ問いをもって、本屋に足を運ぶんだけどね。その割とどうでもよい問いに対して、何かぴったりな本がないかなと本屋をブラブラする話。
ゆう:最近、いとぽんエッセイにはまってるもんね。
いと:そうそう!またエッセイ選んじゃったよ。具体的にどんな問いが出てくるかというと、例えば「家で食べた冷凍うどんを共同開発した私鉄系スーパーマーケット8社とは、どこか?」というような話が出てくるのよ。そこに疑問を持つかって感じなんだけど。笑 友田さんはそれを考えながら紀伊国屋書店の新宿本店に足を運んで、普段は見ない食品流通の本棚を見に行ったりするんだけど、ストレートな答えが載っている本は見つからない。でも、その問いがあるから普段は気に留めない本棚をよく見て、また違う発見がある。本屋に行くと、全然違うジャンルの本を手に取るきっかけになるなあと思わされるよね。
ゆう:なるほど~。それはあるかもね。でも、またすごい問いやな。
いと:本当にね。対談の中でこれからの本屋の話をしたときに、偶然性は店に足を運ばないと得られない唯一のものだなと思って。この本を読むと、そういうキッカケが本屋には転がっていると思い出させてくれるよ。目的のものを探しに行くというより、本屋には疑問や問いをもって行くっていうのがこれからの本屋の楽しみ方かなと思う。

同じテーマについて話して、お互い本を選んできたことで相手のことが見えてきた

最終回の今回。ゆうは、「このPOPの文章でこの本ならいとぽん当たるかな」と思いながら選書してPOPを書き、かたやいとぽんは、「あの本やあの本だと優ちゃんすぐわかりそうだから、あえてこの本にしよう!」と外しにかかる。
そして見事、予想結果はお互いの想像通りになりました。笑 (予想は外れるも、いとぽんがわかりそうだと思って外した本を逆に当てるというおもしろさ。)
5回目にもなると、この話題やといとぽん(ゆう)はこの本選びそうやな〜とか、この本は知ってるかな、この本は知らない気がする、なんてことまで見えてきている気がして、改めて本ってすごいな、と。

今回の対談&本紹介を通して、よりお互いのことを知れた気がします!
全5回と決めて行ってきたこの企画、一旦ここで幕を下ろしますが、ここまでの内容を近々ZINEとして冊子にすること(すでに並行して動き出しています)と、不定期でゆるゆると、対談とこのnoteの更新は続けていけたらいいなと思っています。