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第4回「アナログとデジタル、どちらもある世界での付き合い方」

今回のお題について

日常の中でどんどんデジタル化して、一見便利になっているようで、知らぬ間に失われているものもあるのでは?
電子書籍との付き合い方や、SNSで表面上だけ知った気になっちゃう現象などなど、今回はちょっぴり真面目に雑談していきます!

電子書籍と紙の本、どんな感じで読んでる?

ゆう:電子書籍って、どう思う?いとぽんは読む?
いと:たまーに読むね。読み分けているな。
ゆう:読むんや!!
いと:ビジネス書とか実用書みたいな一時的に読むようなものはデジタルで買うかな。家の本棚にあると圧が強いような本が多いじゃん。だから本棚に置いたり人に見られたくないのは、電子書籍で買うことが多いかも。
電車の中とかカフェで表紙を出して読みにくいのとか、スマホで読める方が便利かなって。
ゆう:わたしはマジで電子書籍が読めなくて。ほぼ読んだことがないんよ。試し読みの何ページが読めるやつを読んだことがある程度。
紙の本を買って読みたい派なんよね。ビジネス書はほぼ読まんし、家に置いておきたくない本は古本で買って、読んだらすぐ売っちゃう。
いと:なるほどね。電子書籍を最初に読んで思ったのは、目が疲れるのと、パラパラって流し読みできないのが不便だなってこと。紙だとパラパラっとめくって、この辺だったて感覚があるもんね。
ゆう:そうそう。あの挿絵があるページ、とか、段落がここで終わってるページ、みたいな感じで紙だと読みたいページを見つけやすいもんね。
いと:電子書籍は、そういう感覚的なものがないのかな。
ゆう:装丁とか紙質とか総合的なものも含めて、その本って感じがして。スマホの無機質な画面から見ると、何か違うなって思っちゃうんよ。
いと:私は、小説は文庫本だったら電子書籍でも読めるかも。単行本なら本の装丁を感じながら紙で読みたいなって感じがするんだけど、文庫になってる場合は電子でも読めちゃうかなって気がする。大きさが均一じゃん。
ゆう:そうなんや!小説とか、文庫本と単行本で文字の大きさとか手触りとか装丁とかぜんぜん違うやん。だから、最初に文庫本でその本に出会った場合、単行本で見ると「うわ、分厚っ」ってなったりするんよね。でも、最初に単行本で出会った本は、なんか文庫本では物足りない感じがしたり。わたしは初めて出会った時の愛着感が強い感じがするから、小説も文庫も電子はダメかも。
いと:あ~、それあるかもね。
ゆう:出会った時が文庫本か単行本かによって、どっちがいいと思うかは本によって違ったり。その本によって思い入れがあったりするから。
いと:初めてその本を読むときに手に取る媒体が何かによって、印象が変わっちゃうよね。
ゆう:そう。だからわたしは、電子書籍で読むのがあんまり好きやないんかな。

読み聞かせすら、デジタルに

ゆう:いとぽん、読み聞かせサービスって知ってる?
いと:えー、知らない!
ゆう:スマホを使って、絵本の読み聞かせの音声を子どもに聴かせられるってサービスがあったりするんよ。
いと:そういうのあるんだ。なんかちょっと無機質になっちゃう気がするよね。利便性を追い求めてさ。
ゆう:わたし、すっごい昔に好きだった絵本を最近読み直したら、お母さんの声で脳内再生されて泣きそうになったことがあって。読み聞かせってこんなに無意識のうちに記憶に刷り込まれとるんやなと思ったんよね。それが読み聴かせる声が声優さんだったり、親の声じゃないっていうのはどうなんやろね。まあ、親も忙しいからしょうがないかなって思うけど。
いと:全く親が本を読み聞かせてくれない家庭もありえるわけじゃん。そういう場合なら、知らない大人の声でも本を読み聞かせてくれる方がマシかなって思う。
ゆう:あー、でもそもそも、本を読んだり子どもに構ってる時間がない家庭では、子どもにYouTubeを見せてたり子どももゲームとかしてると思うんよね。読み聞かせサービスって、少なくとも親が「読んであげられる時間がなくって」とか「読み聞かせが苦手」という意識がないと、子どもに与えないと思う。
いと:たしかに。そもそも読み聞かせる前提がある人の使うサービスか。
私ももしこれから育児がはじまったら、「読み聞かせサービス、めっちゃ便利~!」ってなるのかもしれない。笑
ゆう:昔よりいろいろ便利になって時間ができているはずなのに、本を読み聞かせる時間すらとれないっていうのは、『モモ』に出てくる時間泥棒の話やないけど考えさせられるよね。洗濯機とか食洗器の登場で家事の時短も進んでるよはずなのに。
いと:読む時間の優先順位が低くなってるのかな。核家族が多いから余計に忙しくなったのもあるかも。
ゆう:あとは、みんな忙しいと言いつつスマホばっか見てるんよ。わたしも人のこと言えんけど。
いと:それある!スマホに時間を奪われちゃってるのかもね。アナログなことに費やす時間をデジタルに奪われちゃってる。

余裕がないのは何のせい

ゆう:そもそも人間自体が、アナログで吸収する余裕がなくなってるんかもしれんね。全部スマホが覚えてくれるしさ。全員とアナログで一対一でコミュニケーションをとってる余裕がないのかも。でも、なんか怖いよな、その余裕がない理由はスマホをずっと見てるからやろ?
いと:デジタルな情報との距離の置き方がすっごい難しいじゃん、今の世の中。
ゆう:スマホ断食道場みたいなところに行かないと、離れられんよね。どっかにスマホを忘れただけでめっちゃ焦るし。
いと:重要な連絡がきてたらどうしようとか。焦るよね。
ゆう:スマホをなくしたと思ったら気が狂ったように探すやん?実際問題、これがなくなったら誰とも連絡とれへんのもあるけど。スケジュール帳とか時計とかいろんな機能が入ってるから、なくなると普通に生活できなくなる人も多い気がする。
いと:もうインフラだよな。でも、スマホによって自分の時間がかなり奪われている気がする。例えば目の前にアナログなめっちゃいい景色があったとして、とりあえずスマホ越しに写真を撮ろうとしたりね。その場の空気を吸って、自分の目で見たものが一番きれいなんだけど、優先順位がおかしくなってる。
ゆう:外食もそうやんな、とりあえずみんなご飯の写真を撮ってる気がする。ほんまはそういうの好きじゃなかったんやけど、友達が撮ってると、「あ、私も撮ろうかな」ってなっちゃう最近。
あとは、友達と話しているときに、「この前、食べた〇〇美味しかったんだよね~」って話して「どんなの?」って聞かれたときに、写真がないと「あー、写真は撮ってないんよね」ってなって。そうなると、次から撮った方がいいんちゃうかなって。そういう感じやから、言葉で伝えられなくなってるんかな。
いと:それある。
ゆう:写真があると、「めっちゃかわいかったよ!これ見て!」ってなるけど、それがないと詳しく言葉で伝える気がする。どんな風にかわいかったのかとか。
いと:そうだね。言語能力が落ちていきそう。
ゆう:想像力もちゃう?言葉から想像するみたいなのがしづらくなる。だからみんな本をあんまり読めなくなってるんかな。
いと:それあるかも。しかも、スマホを見すぎてると本を読む集中力が保ちにくくなると思う。

集中力を養うのは10代の過ごし方?

ゆう:何かのテレビで見たんやけど、最近の若者は映画館で映画を集中して見られないらしくって、その理由が映画中にスマホを見られないかららしいよ。
いと:えー、そうなんだ!初めて聞いた。やっぱり短くてサクッと見れる情報が多すぎて、長時間集中しなきゃいけないものに耐えられないのかもね。実際私も、スマホを使うようになってから、読書する時に集中することが前より難しくなった気がする。
ゆう:そうなんや。
いと:気が散ってる時間が長いっていうか。その状態から本に集中するまでの時間がかかるようになった。
ゆう:わたしはいまでも3時間ぶっ続けで小説を読んだりするけど、たしかに自分からそういうふうな時間を過ごすのは減ったかも。子どものころは、親の寝室に本を持っていって休みの日にずっと読んでるなんていう日もあったけど。今はカフェとかに本を持って行って読もうとかはあるけど、何冊か持っていってつまみ食い程度な感じ。家でいざ、「よし!この本を読もう!」っていうのはなくなったかな。気付いたら止まらなくなってることはあるけど。笑
いと:私も集中して本を読むときもあるけど、スマホが視界に入ってると、通知がきたりして気が散るなって感じがする。
ゆう:わたしはスマホは通知は来ないようにしとるよ。ポップアップ表示も出ないようにしてて、アイコンに数字が出るくらい。
いと:それいいね。うちら世代20代後半~30代半ばってさ、中高生くらいの途中でスマホが現れ始めましたって感じだったよね。
私は高校生の時に携帯電話(ガラケー)が登場して、大学生の頃にスマホも出始めてっ感じだった。だから、大事な集中力を養える10代の頃に、デジタルな情報にさらされなくて済んだってのはある。でも、今の10代はさらされているから、大変なんじゃないかなって思うよ。
ゆう:わたしは大学時代に塾講師のバイトをしてたんやけど、すでにその時点で中高生はスマホを持っていて、相談される悩みがクラスのグループLINEがどうこうとか、彼氏と別れたらTwitterの鍵かけられてとかやってびっくりし通しやった。
いと:アナログな人間関係よりよほど面倒くさくなってるよね。それがより悩みを加速させて、一層忙しくさせてる気がする。
ゆう:見えなくていいこととか知らなくていい情報とか、意思とは関係なく知っちゃったりするやん。知ったことで心がザワザワしたりね。
いと:デジタルの情報は強制的に情報が流れ込んでくるけど、アナログな情報が自分から動かないと手にできないみたいなのがあるから、デジタルの部分を自分でコントロールしないと振り回されるよね。

さて、お互いにどんな本を紹介しよう?

今回もしょーもない話をうけて、お互い頭を悩ませながら選んだ本の紹介POPがコチラ。
さて、どんな本のPOPなのかは、またまた次回の記事で答え合わせをします。
みなさんもぜひ、「もしかしてあの本では?」「ゆう or いとは、この本を紹介しそうだな」と、ぜひ想像して楽しんでみてください!

ゆう→いとへ この本を紹介①
ゆう→いとへ この本を紹介②
いと→ゆうへ この本を紹介

いと : うーん、何だろう?今回も全然思いつく本がない!笑 今回はゆうちゃんからヒントをもらって、今まで選んでないジャンルっていうことだから、エッセイ・児童書なんかを除くと・・・小説?「この本のタイトルの根拠となるような言葉」っていうのが引っかかるのよね。うーん・・・、今回が一番何の本だか想像できなくて、逆に楽しみ!

ゆう : ぜんぜんピンとこなかってんけど、文庫本であるというヒントだけもらってしまったうえで読み直したら、「生まれる物語」っていうワードがあるし小説?ってことはこれか!?という本が浮かんだ!ズバリ、角田光代さんの「さがしもの」??
大好きな本で、「この本が、世界に存在することに」っていう単行本verはもっと好きで、両方とも持ってる本。一冊の本が生む奇跡みたいな短編集やから。ちがうかな?ここまで語って小説ですらなかったり見当違いやったらとても恥ずかしい・・・
ちなみに、わたし今回は選びきれんくて2冊選んでしまいました!笑