ある一通のメール
ある日の深夜、処方された睡眠薬も効かず、寝苦しくて目が覚めました。
気晴らしにとメールチェックをしてみたら、
このnoteを見て下さった方からのメールが入っていました。
性犯罪に遭い、ご自身の問題解決のための調べ物をされているときに、
キーワード検索をしていたら、私のページに辿りついたとのこと。
すぐに返信しました。
・・私が被害に遭った時、
真っ暗闇の中、密閉されたドアを何度も叩きつけるように助けを求めて、
『性犯罪被害者』としてネットに何かを書き綴っている人たちに、
コンタクトをとろうと必死になってメッセージを送った(何かを解決したかったというよりは、同じ経験をした人と時間を少しでも共有したかったのです。)時、
悲しいことに誰も反応を示してくれませんでした。
中には自分の経験を、他者との大いなる差別化材料にして、セルフプロデュースしながらメディアなどで収益をのばしている人もいました。
檻に入れられた野良犬のように、必死で助けを求め続けたけど、
誰も振り向いてくれませんでした。
所詮人なんてこんなものだろう、抜け殻・燃えカスのようになりながら、
私は人を信じることを諦めました。
・・それから年月が流れ、届いた一通のメール。
彼女の方が辛い状況なのに、『これからも応援しています。』
と書かれてありました。
そして、『私だけじゃないんだ』と思えた、と書かれてありました。
以前、家入一真さんのあるツイートと出会ったことが深く記憶に残っています。
自分にはなにができるだろうか・・ずっと考えていました。
サッカー選手のベッカムや小野伸二が、幼い頃、あこがれていた選手にサインを求めた際にあっけなく無視された苦い思い出から、
彼らが有名な選手になってからは、サインを求める人全員に、
それがどんなに大人数でも必ず対応する、
という話を聞いたことがあります。
子供たちの心や未来を折ってしまわないように。
ベッカムや小野伸二選手とは違って、
私のような愚者中の愚者がこんなことを言うのは、
おこがましいとしか言いようがないのですが、
夜中でもなんでも、無酸素状態の中で苦しみをはち切れそうなくらい抱えて、
自分に(性犯罪の事)でコンタクトをとってきてくれる人には、
ほんの一瞬でも息継ぎができるように、
空気穴を与えたい。
それが今の私にできる、ミジンコみたいなちいさな役割。自己満足。
noteのフォロワーの方々に支えられながら、少しずつ回復してきた頭と心で考えた、私にできることです。
そして同時に、
私にとっての止まり木であるnoteを通して、私自身も ❛傷ついた一羽のコマドリの止まり木❜ でありたいと強く思うのです。
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