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人生いろいろやめたくなった時の対処法を体験交えて書いておく

こんにちは。くっぺです。

人生って大変ですよね。

今日はタイトルの通り、「人生いろいろやめたくなった時の対処法」について書きます。

軽く自己紹介すると、30代男性、教員です。メンタルダウンを経験して、3年間休職しました。その後復職し、「5年後も笑って働く」を目標にやってます。よろしくお願いします。

※人生そのものをやめたい、いわゆる「希死念慮」については、今回は扱いません。


なんでこの記事を書いたの?

この記事を書こうと思った理由は、友達に「仕事やめたいんだけど、どうしたらいい?」「離婚しようか迷ってるんだけど、どう思う?」という相談を受けることが増えてきたので、自分なりの答えをまとめようと思ったからです。

僕自身が何度も転職を考えて、また離婚の危機にも晒されて、最終的には今の仕事を続けることを選んでいるので

それを知っている友人から「アドバイスがほしい」と言われることが増えました。

人と環境と状況によるものですが、共通する部分もあるので、その点を書きます。


①まずは疲労をとったほうがいい

うつ状態で「人生の大きな決断」はしないほうがいい

この言葉、聞いたことがある人も多いと思います。

人生の大きな決断とは、転職、退職、引っ越し、結婚、離婚などのライフステージの変化を指します。

うつ状態のときは、自信を喪失しており、また判断力も落ちているので、大きな決断は先送りしたほうがいいです。

とは言え、「仕事がつらいからうつ状態が続いているんだ。いっそ辞めてしまいたい」「家庭にストレスの原因があるから離れたい」と思う人も多いでしょう。

ストレスがかかった状態だと、「やめたい」合理的な理由を探そうとします。

僕の体験談ですが、仕事がしんどかった時に「1学期で辞めよう。そうすれば、夏休みの間に代わりの人を探す時間があるので、職場の迷惑が小さくなる」と考えていました。

そんな考え方のときは、「仕事をやめるかor続けるか」の白黒思考に陥っています。

実際にはその間には無数の選択肢があるにも関わらず、「やめる」に飛びつきたくなるのです。

そんなときは、確認しましょう。

疲れてないですか?

エネルギー足りていますか?

「やめる・やめない問題」は、解決がとても難しいです。周りの人にも影響がありますし、自分自身の生き方を振り返る必要があります。

しかし、ストレスでネガティブな思考が続くのであれば、あなたは十中八九疲れています。

うつ病の原因は脳の疲労だとも言われています。

とにかくゆっくり休んで、エネルギーを回復すること。これが大事です。

重要な問題は「いいコンディション」で考えましょう。

②7〜3バランスで考える

具体的にどう行動したらいいかについて。

『自衛隊メンタル教官が教える心をリセットする技術』に書いてある方法に「7〜3バランス」があります。

詳しくは本書を読んでほしいのですが(今日の記事はこの本のエッセンスを抽出したものなので)、

例えば、今の仕事にストレスを感じていて、転職を考えているとします。

「続ける」が0、「やめる」が10だとすると、その間には7〜3の選択肢があります。

2.スキルアップの勉強をする
4.信頼できる同僚に相談する
6.転職サイトに登録してみる
7.上司や人事に退職を相談する

こんな具合です。

「やめる」「やめない」の白黒思考で悩むことをやめ、グレーゾーンを確認する。その中でできそうな行動をとってみる。

すると状況は変わるはずです。

③OODAループで考える

OODAループとは、「Observe(観察)」「Orient(状況判断、方向づけ)」「Decide(意思決定)」「Act(実行)」の4つの行動の頭文字を取ったものです。
このやり方は、動く標的を追い、崩れそうになった体制を立て直しながらまた追う、というように、現実の複雑さに即して進めていく方法で、私たち幹部自衛官が鍛えてきた「戦術」の思考過程と大変よく似ています。

仕事をやめる、あるいは離婚するといった問題は複雑なので、いわゆる「PDCAサイクル」の考え方ではうまくいきません。計画を立てても、状況が変化するからです。

OODAループは、簡単に言えば、現状を確認して、小さく動いてみて、また現状を確認する。その繰り返し作業です。

仕事をやめるにしても、離婚するにしても、「友人Aに相談する」→考えを整理する→「友人Bに相談する」→立ち止まって考えてみる→「転職したCさんの話を聞く」→また振り返る

ということを、たくさん繰り返してみたほうがいいと思います。

自分の場合は、

「1学期で辞めよう。そうすれば、夏休みの間に代わりの人を探す時間があるので、職場の迷惑が小さくなる」

と考えていたときに、夏休みを使って、以下のような取り組みをしました。

①信頼できる同僚に相談する→「やめてもいいと思うが、管理職に言うのは決断してからがいい」とアドバイスをもらう

②障害者雇用の就労以降支援に面談に行く→「未経験の業務への転職は、収入が大幅ダウンする」というリアルな話を聞く

③家族旅行に行く→妻と子どもが喜ぶ。このような体験をたくさんしたいので、ある程度の収入は必要と考える

などをやりました。結局、「1年間は仕事を続けてみよう」と判断して、今に至ります。

④医療のサポートを受ける

この記事を読んでいる人の中には、「自分はストレスを抱えているけど、うつ病じゃないんだよな」という方もいると思います。

でも、もしあなたが「消えてしまいたい」という思いを抱えているのなら

すぐにでも医療のサポートを受けた方がいいです。具体的には、心療内科にかかり、話を聞いてもらいましょう。

抗不安薬や睡眠導入剤を処方してもらえたら、エネルギーが充電できるかもしれません。

カウンセラーに話を聞いてもらえたら、問題の細分化ができるかもしれません。

医療のサポートを受けることは何も恥ずかしいことではありません。家族や友人、同僚には話せない悩みを吐き出すひとつの場所になります。

「やめる・やめない問題」に立ち向かうために、頼れるものには頼りましょう。


終わりに

転職サイトのCMをたくさん見かけるようになりました。

インターネットには、「仕事をやめてよかった!」という声が溢れています。

「やめた結果後悔した」「やめないほうがよかった」「続けてよかった」という声はあまり見かけません。

そりゃそうですよね。転職に成功した人が「やめてよかった!」と発信するのは、同じように悩んでいる人の背中を押すことが、ビジネスになるから。

でも、そんな人たちは「やめた5年後、10年後のあなた」の責任をとってくれません。

僕は「やめる・やめない問題」に取り組んだ結果、「続ける」を選びました。単に「現状にしがみつく」よりも「自分で選んだ感」があって、今のところうまくいっています。

「やめる・やめない問題」に正解はありません。自分がより納得できる答えを出せたらいいですね。

この記事をまとめると

まずは疲れをとり、白黒思考に気をつけて、小さく行動しながら、時には人や医療に頼りながら、観察と行動を繰り返す。

これが、「やめる・やめない問題」と向き合うひとつの対処法だと思います。

あなたの助けになれば幸いです。

参考文献&おすすめの書籍

おわり


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