記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ドラマ「ファイトソング」【8話までの感想】あったかい人ばかり。だけどもやる。

TBS系列火曜日放送中。

ジャにのちゃんねるでしっかり見慣れた菊池風磨くんのはじめて見る演技も楽しみにしつつ、なんといっても岡田惠和さんの脚本が好きだから見始めたドラマ。

主人公の花枝役の清原菓耶さんも、恋人の芦田役の間宮祥太朗さんも活躍は何となく知ってたものの、ほぼ初見。だけど、脇を固める稲森いずみさんや戸次重幸さん、栗山千明さん(今期放送の「ケイヤク」にも出演中)、橋本じゅんさん(「#家族募集します」以来)ひさしぶりに見た石田ひかりさんといるからとても安心感があるし、なにより役柄もみんなあたたかくていい。(あたたかさの出し方はそれぞれ)

菊池くんの慎吾はほとんど普段との違いがなさそうでいて、ちゃんと慎吾だったりとか、彼にひそかに恋する、気はめっぽう強いけど名前の通り凛としてる凛ちゃん役の藤原さくらさん、そして、もちろん花枝。その3人がいるところが、ちょいちょい切なさを感じながらもお互いが支え合って思い合っててとても好き。

そして、石田ひかりさん演じる葉子さんの存在は花枝にとってはもちろんだけど、じぶんにとってもとても大きく見ていたりする。なぜならば、実の妹も耳が聞こえないのもあって(妹は生まれつき)いろいろ考えさせられたから。劇中ではそれでも幸せそうだけど、彼女自身いろんなことあるんだろうなって思ったし、なんならスピンオフドラマを作ってほしいぐらい。

さて、話を戻して肝心の花枝と芦田さんのカップルのことを書こう。このふたりはとても特殊な付き合い方をしていて(花枝は「取り組み」と称してるし、期限付きとの約束で付き合いが始まっている)、ふたりの初々しさにニヤニヤしながらも、一方でとてもとてもモヤモヤしながら見ていた。

それでもふたりは楽しそうで、幸せそうだったからまだ見ていられたんだけど、8話でとうとう恋人としていられる期限が来て別れることとなった。決まっていたことではあるけれど、芦田は別れたくないとは花枝に告げてはみる。でも頑として花枝は拒否する。「私にはそこまでの気持ちはない」とぴしゃり。その時の芦田の気持ちはいかばかりか・・。

ここまで頑なだと彼女の境遇を加味したとしても、花枝は実際に恋をしてたのかどうかが怪しく見えてしまっている。そう思うと、急に花枝がわかんなくなって、きらいにさえなりそうになる。感情移入はどうしても芦田にしてしまう。

だって、花枝は「思い出作り」のため、そして芦田は「曲作り」のため。付き合ったのはただ、ふたりの利害が一致しだだけ。花枝は恋人ごっこがしたかった、芦田はそうじゃなかった。それだけじゃん。

そう思う人もいるかもしれない。でも、本当にそうなのだろうか。

花枝の気持ちが、今までもそうだったけど、今はもう本当によくわからない。こんなに感情移入できない主人公は珍しい。あれだけあたたかい人たちに囲まれているのに、彼らにさえ伝えない可能性もあった。花枝は何を守っているんだろうか。ひとりで何と戦っているんだろうか。彼女の芦田への思いはもちろんだけど、周りの人たちへの思いを、彼女の本当の気持ちをちゃんと知りたい。

考察ドラマのはずじゃないのに、真相が知りたくなっているけどすでに8話。真相がラストまでには明らかになってくることを期待している。



「サポート」を頂けたらnoteを書く大きな、大きな力となります。よろしければお願いしたします。