Back to the late 90’s 第27話 SUNSPLASH CAFE③
SUNSPLASH CAFEの金曜日も、これまで、私が行った事があったSUNSPLASH CAFE同様に、客の大半を占める黒人男性と、日本人女性の出会いの場と言える空間だった。
そんな中で、黙々とDJをしているCHAPPYさん。『BLACK NIGHT』でDJされている時は、もう楽しんでプレイされ、それに対してオーディエンスも一体化している様子だったがSUNSPLASH CAFEでは、DJの有名無名は関係なく、オーディエンスは、曲のみを楽しんでいる感じで、それを選曲しているDJには、興味を示さない感じだった。そして、$HINさんの場合もCHAPPYさん同様の事が言えた。
やはりSUNSPLASH CAFEは異次元な雰囲気だ。オーディエンスの黒人男性達は、時よりDJに話しかけてきたり、曲のリクエストをしてきている様子だが、オーディエンスの日本人女性達は、本当にすました感じで、DJを含めた日本人男性には全く興味はないようだ。
で、黒人達は酒に酔いはじめると、激しく言い争ったり、ときには殴り合いが始まったりする。ハッキリ言って、とてもおっかない空間だ。そんな黒人達の殴り合いを仲裁するSPの太華君は本当に度胸があった。
「SUNSPLASH CAFEヤバいなあ、俺みたいは下っ端が、ノコノコDJする場所じゃないよなあ……。レギュラーの話は、またとないチャンスなのは、十分わかってるけど、正直ここで毎週DJする度胸はないよなあ、俺……」
CHAPPYさんには、その場でレギュラー話を断る事ができず後日、お伝えした記憶がある。恐る恐るCHAPPYさんに、断りを伝えると、あっけらかんと「わかった」とおっしゃって下さった。
内心「怒られる」と覚悟していたので、少し拍子抜けした感もあったが、CHAPPYさんが優しい先輩だと言うことを再認識できた。
CHAPPYさん、良い人だったなあ。その後、どうされているだろうか?確か一度『BLACK NIGHT』が一夜限りの復活をした時があり、その時に久しぶりにCHAPPYさんとお話したが、それですらもう15年ぐらい前だ。
「クエ、俺さあ、今京都の某大手アミューズメント会社で働いているんだー」と、その時話して下さった。既にDJ活動もトレードマークのアフロヘアーもやめられていたが、一夜限りのDJ CHAPPYの復活で、フロアは大いに盛り上がった。
余談だが、CHAPPYさんの口調はいつも東京弁だった。何故だったんだろうか?東京出身だったのかな?今となれば知る術もないが……
CHAPPYさん、懐かしいなあ。お元気かなあ?会いたいなあ……
つづく……
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