人と親密になるにつれ、不安でいっぱいになる

障害福祉サービスを利用して、就労継続支援の事業所で働いてるのね。
職場で仕事を通じて他の利用者たちや支援員のことを知るのはもちろん、職場以外でもレクリエーションといって、食事会やバーベキュー、トレッキングなどの催しが定期的に行われてて。親睦を深める機会がいくつもあるのだ。

来月はちょっとした遠出の旅行企画なんかもあって。せっかくだからと参加することにしたのね。
けれど、参加すると決めてから次第に不安でいっぱいになっていく自分がいることに気づいた。
なんの不安?
自分が参加することで場の雰囲気を壊してしまうんじゃないか。
みんなのテンションを自分が下げてしまうんじゃないか。

いやいやなにを言うてますのやらって、そんなに影響力ある人間じゃないでしょ〜って、自分でも過剰な不安・心配だとはわかってるんだよね。
そう、わかってる。
わかってるけれど、それを落ち着かせることが難しくて。
今になっても頭から離れないでいる。

***

人と親密になるにつれ、不安でいっぱいになっていく自分がいる。
こわい。
このこわい気持ちは、これまで人と関係を築けてこなかった過去や失敗があるからだと思う。
仲良くなったとして、しばらくすると離れてしまう、避けてしまう。
めんどくさくなる、煩わしくなる。
最悪の場合、自分の抱えた怒りを相手にぶつけて傷つけてしまう。
自分の問題なのに。

自分のことを知られるのがこわいんだな。
いつも無意識に演じてる自分、がんばってないと落ち着かない自分がいて。
そうじゃない自分の生の部分がもしあらわになってしまったらと思うと、こわいんだな。

***

自分のことを知ってほしい、親密になりたいと思いながら、実は、自分を知られるのがこわい。
だから、表面的なことしか言えない、がんばる自分しか見せられない。
中身は生きたいも死にたいもないただただむなしい人間だから。
感情がないことをさもふつうにあるように装っている、演じてる。
それを見透かされることがこわいのかな。
自分のこれまでの生き方がどっと崩れてしまうようで。

鞭打ってがんばる自分の生き方しか知らない。
恐怖や不安で追い立てる生き方しか知らない。
そんな自分を知られたらと思うと、こわくてこわくてたまらないんだな。

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気を楽にして働けてる、悩みや心配事もまわりに話せてる、前よりは自分らしくいられてる。
そう思っていただけに、これまでずっと続けてきた生き方をまだまだ手放せてないのか〜、って改めて気づかされたというか。

そんな自分がいるなあって。
やっぱり、いるよなあって。

無視しないで、否定しないで、嫌わないで、そんな自分がいるねえって、ずっとやってきたんだもんねえと。
まずはいることを認められただけでも、こうして言語化できたことで、よしよし、いいじゃんか〜という自分がいる。

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