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まあ、いろいろ起こるよね

さて、初っ端から散々動き回り、疲れ切って寝て起きた次の日。
…盛大にやらかしました。

元々、乾燥で喉が痛くなりやすい私にとって、ヨーロッパのカラッとした空気は要注意なもの。これまでも何度か講習会のたびに、喉痛いなあ…となることが多く、去年の夏はコロナに罹り1人でのたうちまわりました。

起きてから、すぐに喉に異変。
あー、からっからに乾いた喉と知っている痛み。2日目にして風邪ひきました。

いつもであれば緩やかに始まる喉の痛みが、今回は最初からすでに痛いということで、思いつく原因を考えてみたところ「掛け布団」の存在。
初日になんとかシーツを抱えて持って帰ることができたものの、掛け布団は重くて断念した私。まあ、なんとかなるだろうと甘くみていたのが失敗でした…
夏!の日本から、急に秋から冬のドイツに移ったことで、感覚が狂い、寒がりな私にはドイツの夜は寒かったのです。自分の上にコートやら、いろんな衣類を積み上げた努力も虚しく、喉がやられました。

そして、今日はドイツでSIMの契約をしようと決めていました。日本のAmazonで28日間5GBのSIMを買ってしばらく保たせようとしていたのですが、どう足掻いても繋がらない。と八方塞がりな状態。初日は電波なし生活をし、家のWi-Fiで色々調べてスクショを撮ってから外に買い物や用事を済ませにいくという、原始的な手法で過ごすことに不安と、何かあったときに困るということで、予定を変更してSIMの契約へ。
Mitteにある大きなショッピングモールにTelekomという、ドイツでも有名な携帯ショップに行き、話を聞きに行ってきました。
ドイツには2つの種類のSIM契約があり、まず一つ目が「Contract」と呼ばれる月々契約するもの。いわゆる日本でいう、3大キャリアの携帯会社の月額プランと同じ制度ですが、ドイツは2年縛りがとにかく厳しいとのこと。2年間契約してしまうと何があっても契約解除ができず、簡単に会社を変更できないとのこと。最近は1ヶ月ごとに更新する、「Flex」というプランもできたよと教えてもらったのですが、どちらを選んでもかなりお高い印象。1ヶ月あたり4GBで35EUR。
うーーーーん。大手ということで安心感があるけれど、日本でも格安SIMを使っていた私にとっては高く感じてしまい尻込みしていたところ、もう一つのSIM契約について教えてもらいました。
そこで教えてもらったのが2つ目のSIM契約「Prepaid」。こちらは自分で好きなSIMをスーパーやdmで購入して、オンラインでセットアップして契約するもの。キャリアによって多少違いがありますが、最も安い例だと「4週間で3GB、約10EUR」ほど。これは、4週間の間この容量を使うことができ、その後はまたチャージして使っていくスタイル。毎度チャージしなくてはならないことや自分でアクティベートする手間はあるけれど、お値段はこちらの方が優しいよと教えてもらいました。携帯ショップでもSIMを買うことは可能ですが、私が行った時には売り切れ。在庫が週明けの月曜日の午後に着くからそれまで待って、とのこと。
とっても悩みました。
正直、この「Prepaid」式のSIMは私が日本で買って持ってきたSIMとほぼ同じで、もしまた同じようなSIMを買ったとして繋がらなかった時が怖い…ということやまだ不慣れなドイツ語でウェブサイトからSIMをアクティベートするの不安なんだよなあ…という、決めきれない状況でした。
ちょっと悩んでくるねとお店を後にして、スーパーやdmでSIMが売られていることを確認してから街を歩いていたところ、別の携帯ショップを発見。
恐る恐るお店に入って、SIMについて聞いたところ「PrepaidのSIMあるよ!セットアップもここでやってあげる!」と返してくれたお兄さん。お値段もさっき聞いたPrepaidと同じで、セットアップまでやってくれるのであれば!と即決することに。
容量が選べるので、プランを決めて、SIMを買って、入れ替えて、ドイツの電話番号も取得して、電話の回線チェックもして、とトントン拍子に進みました。散々悩んでいたのが嘘みたいだー!お兄さんありがとう!と思い、1時間以内に電波繋がるからと言われ、掛け布団探しに勤しんでいたところ、
「あれ、1時間30分くらい経ってるけど何にも電波入らないかも…」という事実が発覚。慌てて、元の携帯ショップに駆け込んで現状を伝え、ショップのお兄さん2人があーだこーだと私の携帯を設定し直すも、全く電波が入らない。
いろんなサポートセンターに繋げて、原因を探るも、最終的にはSIMではなくて携帯が原因かも…?という結論に。日本で買ったiphoneということで何かドイツのSIMに影響があるのかもしれないから、と近くのApple Storeへ行くこと、場合によっては携帯をドイツで買った方が良いかもよ…とアドバイスをもらい、泣く泣くApple Storeへ。

Apple Storeで相談するものの、解決の糸口はなく「なんで、ここにきて私はipheneを買っているのかしら!?」と内心叫びながら、日本では数週間待ちとなっているiphone15 proを購入しました。
日本にいる母に電話をかけ、iphone買うわ…と告げ、意を決してクレジットカードを捧げてきました、笑
受け取りまでに時間がかかるとのことだったので、もう半ばヤケクソ状態の私はかけ布団とシーツを買い、重さに耐えられず一瞬で切れた袋に絶望しながら一度家へ持ち帰り(サンタクロースですか?みたいな状態でかけ布団とシーツを持って電車に乗る。周りの生暖かい目線がちょっと恥ずかしかった)、再び中心街へ戻り、H&M Homeへ飛び込んで枕と枕カバーを買い、枕を小脇に抱えながらさらにもう一度Apple Storeへ。
高価なものを持っていたり、明らかにAppleの紙袋を持っている日本人・アジア人というのは目立ちます。(いくら小脇に枕を抱えている変な人とはいえ)スリにあったり、尾けられては困るので紙袋と自分の鞄をしっかり握りしめ、枕でカモフラージュしながら、家まで帰ってきました。

喉は痛いし、声はガラガラして、唾を飲み込むのですら辛い。片手にiphone15 pro、反対側には枕となんともアンバランスで満身創痍な状態。よく頑張ったな〜私。と思いながら、そして「まあ、普通にはいかないよね。ドイツだもの」という結論に至って、明日も待ち受けているだろう何かへと立ち向かうべく、新しく買った掛け布団に身を沈めながら泥のように寝ました。

こんな具合で初っ端から風邪をひき(コロナだったのでは?と今では思ってる)、SIMは繋がらないわ、iphone買うわ、掛け布団を担いで持って帰るわと一筋縄ではいかないドイツ生活に奔走しています。
全て経験が自分の糧になる。そう信じて毎日・毎時間を走り抜けています。

Danke!

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