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【悩み004】アピールできるガクチカがない

一人の悩みが他の誰かを救うかもしれない。

そんな妄想から、日々遭遇する悩みと悩みに対するアドバイスの蓄積をしていくnoteです。
さぁ今日もいってみましょう!

「アピールできるガクチカがない」

就活中の学生さんから相談されたお悩み。

その学生さん曰く、「接客のアルバイトは一応やっていたけど、そこまで困難を乗り越えたり、周囲を巻き込んだりという経験はなく、割と楽に淡々とやっていた」とのこと。

日本の新卒採用はアメリカやヨーロッパと比べても結構変わっていて、完全未経験の学生さんをポテンシャルを見越して採用する形態をとっています。

ポテンシャルである以上、○○のスキルがあるとか、△△の職務を遂行できるといったファクトを示すことは基本的に求められていません。

部活でもサークルでもバイトでもゼミでも話すネタは何であれ、面接官が「入社したら活躍してくれそう。頑張ってくれそう。成長しそう」のように、入社後のポテンシャルを感じられればOKというわけです。

面接で必ず聞かれるガクチカは、ほぼこのポテンシャルを測るために聴いていると考えて良いでしょう。

実際採用する側も適切に人のポテンシャルを見極めるのは簡単ではありません。入社前評価が高かった方が予想に反して活躍しない、すぐに辞めてしまうこともあれば、逆もしかりで、人の評価って本当に難しいのです。

そのように人の評価は難しいという前提がある中でも、

他者を巻き込んで大きな問題を解決した経験

は総じて魅力的に映りやすいことは間違いないでしょう。

部活やサークルやアルバイトの経験と社会人の仕事ではやることは全く違いますが、仕事とはつまるところ問題解決であり、大半の仕事が同僚やお客様などの関係者と協力して行う性質がある以上、他者を巻き込んで大きな問題を解決した経験は、一番再現性が高くポテンシャルを想起しやすいはずです。

色々な会社から評価され、沢山内定を取るような学生さんの多くは上記の経験を何らか有している場合が多いと思います。

このように就活での評価は「他者を巻き込んだ問題解決経験」の量と質に依存しやすいといえるため、このような経験が乏しいという場合は、少し厳しい話となりますが、企業から評価を得ることは簡単ではないと思います。

では経験が乏しい方はどうするとよいのか?

まずは仕事のポテンシャルを感じてもらえる経験が現状乏しいという事実を謙虚に受け止めることは重要です。経験の量と質は学力や偏差値とは全く関係がないことも理解する必要があります。

落ち込む方もいるかもしれませんが、これは能力の差でなく経験の差にすぎません。またキャリアは50年以上続く超ロングマラソンだと考えれば、これからいくらでも経験を積み重ねていくことは可能なので、前向きに考えましょう!

そしてこれが一番重要なことですが、ぜひ「仕事は社会への機能提供」であるというマインドを持ってください。つまり誰かの役に立つことであり、誰かに何かを与えるということです。

特に勉強やスポーツなどで努力して結果を出してきた自負がある学生さんほど、「自分の成長や成果のために」という意識が強く、「誰かに何かを与える」という意識が弱い方が結構いらっしゃいます。

これは就活の面接でも不利に働きます。努力して成果を沢山出してきた経験自体は素晴らしいのは間違いないのですが、それがゆえに「自分のために」というマインドが強くなり、利己的は印象を与えてしまい、中々企業から評価されないケースも多く見られます。

「他者を巻き込んだ問題解決経験」が乏しいと感じる方は、ぜひこの「仕事は社会への機能提供」であるというマインドを強く持ってみてください。「自分のために」が強い方が多いがゆえに、この他者貢献マインドを持ていているだけで結構差別化できると思います。

他者に貢献した経験がなくどういうことかよくわかりませんという方もいるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。ちょっと手助けする、感謝の気持ちを伝えることも立派な貢献です。

今この瞬間から、アルバイトでお客さんが喜ぶことをやってみる、サークル活動で仲間を手助けしてみる、家族や友人の相談に乗ってあげるでも何でもいいので、「他者に貢献する」という経験を意識的に増やしていってみてください。

一点注意なのは自己犠牲ではなく、自分が好きで得意なことで貢献していくということです。まだ好きで得意なことがわからないという方は、苦にならないことで役立つくらいで全然大丈夫ですのでご安心を。

「他者に貢献する」マインドは普段の行動の積み重ねでしか育たないので、アピールできるガクチカがないと思うなら、今日からコツコツ他者貢献のマインドを育てていってみてください。きっとあなたの大きな武器になるはずです!

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