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Karin
2022年12月4日 19:07
莉里と瑠美はエレベーターが着くまで、緊張していた。職場を出た時とはあまりにも異なる展開に、まるで探偵になったかのような気分でもあった。「エレベーター着いたら、会社がいくつか並んでるかも知れないね。虎っちが入った場所はすぐには分らないかも」 瑠美はそう言うと、アッシュベージュの長い巻き髪を耳にかけた。緊張している時にする彼女の癖だった。「そうね、このビルなら1つの階に複数の企業が入っている