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My Favorite Music 「カシオペア " ASAYAKE "」
1989年、富士重工のアテンドで、初代レガシィのオーストラリア試乗会に参加した。 成田発カンタス航空のナイトフライト直行便。飛行時間は9時間50分。日本とオーストラリアの時差は1時間。 22時に成田をテイクオフした飛行機は、現地時間午前9時にシドニー空港にランディングする。 ビジネスクラスのゆったりしたシートでゆったりと仮眠をとり、午前8時頃に目覚めるとオーストラリア南端のケアンズ上空。 窓のシャッターを上げると、白い雲海の上に眩いばかりの太陽。 思わず目を細め、その神々しいまでの風景を眺めた時、脳裏にはカシオペアの名曲 "ASAYAKE ”が流れていた。
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緊急寄稿 「追悼 アラン・ドロン」
いたいけな中学生だった1973年、日本で大ヒットしていたのがこの曲「アラン・ドロン&ダリダ 甘い囁き」である。 フランスの人気女性歌手ダリダと、当代きっての色男アラン・ドロンが、アンニュイな旋律に載せて甘い言葉のやりとりを繰り広げる(と、いってもドロンが一方的に囁き、ダリダがそれをガン無視して男に対する失望感を歌い上げる、と言った方がより正確)甘くアンニュイなこの曲は、多感な中学生のリビドーを激しく刺激し、ある天啓を与えた「そうだフランス語だ! フランス語で口説けば女にもてる!」。中学生ならではの赤坂、否、あさはか且つ短絡的な思考である。 その時から、いたいけな中学生は真剣にNHKのラジオフランス語講座を聞き始め、高校に進学する頃には日常会話初級のレベルにまで上達していた。不純なモチベーションほど強いものはない。 しかし、なぜか大学時代の第2外国語はドイツ語。やはりニュルブルグリンクは強かった。 冗談はさておき、アラン・ドロンの甘い囁きは男性でも鳥肌が立つ。自分がもし女性でドロンに言葉攻めされたら瞬殺状態で落されてしまうだろう。 しかし、ダリダは、「パローレ パローレ パローレ(言葉だけ、言葉だけ、言葉だけ)」とつれない。さすが酸いも甘いも噛み分けた百戦錬磨のフランス熟女は違う。 「ガ~ラメン ボンボン エ ショコラ~」甘い言葉だけ。何とも痺れる大人の男女の駆け引き。 フランス語特有の言霊は、女性の心をダイレクトに刺激する。 R.I.P アラン・ドロン 享年88歳