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でっかい子どもに読み聞かせ

実家にいると眠い。とにかく眠い。そして就寝が早い。夕飯を済ませ、風呂上がりに布団を敷いて転がったらもうダメだ。一足早く自宅に戻った夫にラインを打ちながらも、すでにまぶたが重い。

そんな私のところへ、息子が本棚から古い絵本を持ってきた。「ひとまねこざる」おさるのジョージね。アニメは未だに大好きで、週末の朝の楽しみのひとつだけど、絵本はめっきり開かなくなった。

「母ちゃん読んで」
息子が私の横に転がる。

お?寝る前の読み聞かせ?
これまた懐かしい。息子(小学高学年)が小学生になったあたりから、眠る前の絵本の時間はいつのまにか無くなった。

「え、それ読むの?いいなあ」
スマホをいじっていた娘(中学生)までも、私の横に転がった。マジか。

ジョージが黄色い帽子のおじさんに自転車を買ってもらって、新聞配達を手伝って、最終的にサーカスに入団する話。カオス。

一度目は普通に読む。ジョージかわいいねえ。ジョージが新聞紙を折り紙にしている姿のカットが、息子にそっくりで娘と笑う。

「も、一回」
懐かしい。その息子のおねだりが懐かしすぎて母ちゃんは鼻血が出そう。よし、今度は違うバージョンで。

「新聞配達、猿にやらすのヤバくね?」
「サーカスで猿を直接雇用とかなくね?」
「黄色い帽子のおじさんまでもジョージ探さないでサーカス観覧てひどくね?」
私と娘で、いちいちくだらない解説を入れてみると、息子大笑い。

右に150cm超えた娘。
左に130cm超えた息子。

でっかいなあ。腕を回してすっぽりと私の中におさまっていた頃とは大違い。小さい頃の読み聞かせとはだいぶ様子が違うけど、これはこれでイイ時間。

と、フワフワと余韻に浸っていた私に、息子がまた新たな本を持ってきた。

無理。



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