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風たちの名前

初めまして、くんぷうと申します。

京都で大学生を営んでいる21歳です。日常で目にしたものや考えたことを綴っていきたいと思います。


さて、「くんぷう」という言葉を知っていますか?漢字で書くと「薫風」です。

薫風 「初夏に吹く、新緑の香りをたっぷり含んださわやかな風。」

小河俊也さんの『空の辞典』の中での説明です。初夏はあっという間に過ぎ、今はじめじめ梅雨の季節。それも過ぎれば、熱い熱い夏本番。

新緑があざやかな初夏の季節に吹く「薫風」は、心までさわやかにしてくれます。

ある日、龍安寺に行きました。石庭の前にたたずんでいると、風がさぁーっと吹いたんですね。風に木々がなびいて、さわさわと揺れていく。その時、「あ、木と枝と葉っぱが喜んでる」とそう感じました。「みんなで喜んでる」と。さわさわと揺れる姿が、まるで葉っぱが笑っているようでした。

この時の風が「薫風」だと知ったのは、また後の話です。

風にも色んな名前があること、風に色んな名前をつけている日本語の美しさ。『空の辞典』、ついジャケット買いをしてしまったけれど、素敵な発見をさせてくれました。風だけでなく、雲、雨、霧、雪、光、色の辞典ともなっています。

そんなこんなで、「薫風」のように、誰かの心に豊かさを届ける投稿が出来ればいいなと思います。




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