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徒然雲 てっさいがっさいスキがいっぱい@京都

今日は京都へ遠征。

まだ先と思っていた展覧会の期日が今週末までとなり
ギリギリ駆け込み観覧となった。

久しぶり?!2ヶ月ぶりの京都。

目的地は京都国立近代美術館。こちら初めて訪れるかも・・・

岡崎エリアでは細見美術館が好きで、企画の内容次第で観にいくことが多い。



この日は京阪の三条から歩いて向かうことにした。






三条通を東へ歩きながら、竹のお店やら紙の老舗やら気になるお店が・・・

店構えもディスプレイもいいのよね。



文鎮
これ欲しかった




新しいお店、完成間近
すでに老舗感が





神宮道を曲がり朱の大鳥居が見えると、そのすぐ真横が京都国立近代美術館



1986年からの建物



観に来たのは、只今ワタクシの中で絶賛大ブーム中の富岡鉄斎の企画展。

結論から言いますと・・・

やっぱりいい!!


先日も大和文華館での企画展を書いたので、今回は鉄斎については割愛します。

美術館の規模に合った大作、屏風などから、日常に使用していた愛用品などが並ぶ鉄斎のプライベートな一面を垣間見るなど、多彩な展示で楽しめた。

また書画でも彩色のあるものが多く、華やかな作品が多かった印象。

そんな中で特に印象的だった2点を綴っておくことにします。


序章  鉄斎の芸業  画と書
第一章 鉄斎の日常  多癖と交友
第二章 鉄斎の旅   探勝と探求
終章  鉄斎の到達点 老熟と清新



多癖、鉄斎は「文人多癖」という語を好んだという。モノへの愛着。
陶淵明は菊、陸羽は茶・・・鉄斎は様々な道具に拘りや執着に近い愛着を持っていたようである。
その中でもへの癖は相当なものであった。
今回、その印たちがかなりの数展示されてあり、それぞれデザインがこれまた凝っていて面白い。
そういえば大和文華館での展示に、その印を施した表装がありましたわ。


そしてその印を印譜として作品にしたものがあり、これには思わずニヤッと笑えた。

この自由さ、斬新さ、sense of humor、デザイン性・・・

ワタシの”好き”のドツボにハマりました!


『鉄老斎印景』
右幅「鉄斎蔵印」
左幅「壹文不値」(一文にも値せず)




そしてもう一点、こんな鉄斎に夢中!と言える作品。

白居易が洛陽に赴任する際の送別会の酒宴で仲間達が賦した
一字至七字詩」から、雪、月、花、茶に関する詩を書いた。


『雪・月・花・茶』




なんでしょう、鉄斎の画も素晴らしいのですが、
ワタシは彼の書に惹かれます。

そして書や画のバランスが絶妙に、伝えたいことを明確かつシンプルに表現されているように感じるのです。

50代辺りまでは真面目な山水画が多いが、70歳超えた頃から何かから解き放たれたように自由になっていったように思える書画が多数描かれていく。

自由な中に込められた哲学を読み解くのも面白い。


今回も大満足の、嬉し楽し鉄斎ワールドを堪能しました。


そしてますます鉄斎の沼にハマっていく・・・



図録
「没後100年 富岡鉄斎」


図録 見返し遊び部分



図録 見返し遊び部分






美術館4Fから



美術館1F
ロビー


ロビーから





帰りは疏水沿いを歩きながら、仁王門通を抜け二条大橋を渡り寺町へ。



碧と翠と緑



有隣館




仁王門通





鴨川と・・・


お名前は?






寺町の骨董屋で一目惚れと、古本屋で一期一会と、出逢いが重なる・・



何か欲しい本に出逢う
向学堂



古いが資料性大



古伊万里
ずっと欲しかった染付の八寸皿
かなり嬉しい!





どちらも現金のみの支払い店、財布がすっからかん〜(もともと少ししか入ってないが)
財布は空っぽになったが、心はちょっとホカホカ。


京都、危険だわ。

やっぱり良いもの、欲しいものレベルが高い!



あとは帰るしかなくなり、変な乗り継ぎで帰ったとさ。




憧れの旅館の壁
あのサインも
雅?!




先日、ならまちの古本屋でも鉄斎の図録を入手していた。

こちらも見応え読み応えたっぷりで、二冊の図録で鉄斎の沼に浸って
しばらく楽しめそうです。





大好物揃い


これこれ〜!
スキ






鉄斎、骨董、古本、街並み、すべてが”好き”な京都を歩いた一日でした。




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